公務員を辞めて、民間企業で働き始めた人やフリーランスになった人。
民間企業を辞めて、公務員になった人。
やりたいこと、夢をかなえるために、新たな道へ踏み出した『元』公務員や『現』公務員に密着します。
今回は、2021年5月に鹿児島県庁から民間企業へ転職した、徳田有星さんの続編【転職1年後の記録】です。
鹿児島県庁からリクルートに転職して得られた経験というテーマで、お話を伺いました。
徳田さんの姿をとおして、働き方で迷ってる人や悩んでる人のモヤモヤが、少しでも晴れてくれれば嬉しいです。
ワクワクする瞬間があるかないか
鹿児島県庁時代の働き方と比べて、今の仕事は向いてると思います?
絶対に向いてますね。
九州MVPを取ってるわけですもんね。
質問を間違えました。笑
笑笑
正直、県庁時代の働き方と比べて『しんどいなぁ』って思うことは、今の方が確実に多いんですよ。
うんうん。
でも、何て言うんだろうなぁ…
今の方がしんどいけど、ワクワクする瞬間も圧倒的に増えたんですよね。
ワクワクする瞬間かぁ…
ですね。
しんどいことも多い分、ワクワクする瞬間も増えたので、それがやりがいに繋がってるんだと思います。
一方で、『今感じてるワクワクは、自分が求めてるワクワクなのか?』っていう疑問も少し感じていて。
なるほど。
リクルートにいるからこそ出来ること
「もうちょっと幅を広げてやってみたら?」って、マネージャーからも言われてるので、もっと色々なことに挑戦していきたいなぁと思ってます。
リクルートの看板があるからこそ、出来ることもあるよなって。
それ、すごく共感します。
組織に属してると、個人では関与出来ないようなことにも首を突っ込めたりしますもんね。
それは組織に属する大きなメリットだと思う。
ですね。
そもそもリクルートっていう会社自体が『大きな社会課題に立ち向かおう!』みたいな理念を持つ会社なので。
「リクルートっていう看板を背負うからこそ出来ることに挑戦するのもいいし、それ以外にやりたいことがあるなら、それはそれで応援するよ」って、上司にも言ってもらってるんです。
すごい。
その企業風土は、公務員の空気感と大きく異なる部分だから、率直にうらやましいです。
そこはリクルートの良い部分だと思います。
ただ、『自分が何をしたいのか、どの方向に進めばいいのか』、完全に見失ってて。笑
見えなくなりますよね…
僕も20代後半からずっと迷い続けてますもん。笑
なので、自分自身のやりたいことを洗い出すっていう意味をこめて、県庁時代にお世話になっていた商店街にもう一度飛び込んでみるのもアリかもなっていう気持ちもあって。
新卒で県庁に入って、最初に配属されたのが商店街関係と深く関わる部署だったんですよね?
そうですそうです。
なんか、迷い続けてる僕が偉そうなこと何も言えないんですけど…『自分の歩んできた道に答えは落ちてるんじゃないかな』って、僕は思ってるんです。
いやっ、どっかで聞いた言葉の受け売りなんですけど。笑
なので、原点に立ち返るっていう意味でも、今のタイミングで商店街に飛び込むって、かなり良いと思う!
ですよね!
振り返ってみると、自分が今まで出会ってきた人たちって、本当にすごい人ばかりだったので。
既に出会ってる素敵な人達にもう一度コンタクトを取ってみる良い機会なんじゃないかなって、勝手に思ってます。
営業力の向上を感じる瞬間
少し話は変わりますが、もともと県庁時代は土木職として働いてたわけじゃないですか。
そこからリクルートに転職し、営業職として働き始めるわけですが、営業自体は初めての経験なわけですよね?
そうですね。笑
にも関わらず、1年で営業職として結果を残してるわけじゃない?
それってすごいことだよなぁと思って。
この1年で自分自身の営業の力が上がってると感じる瞬間がありますか?
正直、自分の中で営業の型みたいなものが、だんだん出来てきてるんです。
大まかにですけど。
ほうほう。
ただ、ある程度『型』は持ちつつも、僕の仕事は求人を掲載をして、お店&企業と働きたい人をマッチングすることなので。
定型的なこと+αの部分、例えば、求人側の魅力に繋がることはどんどん聴いていくようにしてるんです。
なるほど。
もちろん、どこまで踏み込んで聴いていいかって、担当の方によって違うんです。
その人の話し方や反応を見ながら、『ここは突っ込んで聴かない方がいいな』とか、『こういう聴き方をした方がこの人は話してくれるんじゃないか』とか。
森満さんもインタビューをずっとしてるので、この辺は分かると思うんですけど。笑
めっちゃ分かる!
探り探りで攻めていく感じですよね。笑
話を聴く序盤でどれだけ相手との距離を縮めて、より深い話をしてもらうか。
ここの部分って、とっさの判断が必要と言いますか、感覚的なものだったりしません?
しますします!
僕の場合は、ある程度関係性が構築できてる人にインタビュー行くことが多いので、まだ気楽ですけど、徳田さんの場合は、初めましての人から話を聴き出すわけですよね?
すごく難しいと思うなぁ。。
難しいですね。。
ただ、その感覚的な部分が、何回も営業を繰り返すうちに少しずつ磨かれていってる気はしています。
なるほどなぁ。
ゴールが明確かどうか
森満さんのインタビューと、僕の仕事との大きな違いは、ゴールが明確かどうかだと思うんですよ。
ゴール?
森満さんのインタビューって、インタビューを受ける相手からすると明確なゴールが決まってるわけではないんですよね?
相手側としては『自分は何を聴かれるんだろう』って少し考えるぐらいで。
うんうん。
見方を変えると、そういうスタートの状況から森満さんたちがゴールまで導いてあげないといけない。
それって、話を聴く側のチカラがすごく必要だなって思うんです。
一方、僕の場合は、『人を採用する』っていうゴールがお互いに明確なんですよ。
なるほど。
お互いにしっかりとゴールが見えてる中で、そのプロセスを共有する作業といいますか。
もちろん仕事なので、掲載料っていうお金が絡む中、相手にどう納得してもらうか、どれだけゴールに近づくための掲載内容にするのかっていう部分が、僕の大きな仕事なんです。
そうですよね…‼
ゴールが見えてて、掲載料が絡む中でプロセスを共有するって…難しそうだなぁ。。
僕たちがしてることって、相手の話を聴くっていう側面では似てるんですけど、内容を見ると似ているようで全然違いますよね。笑
ほんとに!
徳田さんの仕事内容を聴いた後、自分のやってることを振り返ると、めちゃくちゃ気楽にインタビューしてるなぁって思いました。笑
カゴシマベースって、僕ら編集部が好きだと思う素敵な公務員を称賛するっていうメディアなので、インタビューを受けてくれた方に喜んでいただけたら『勝ち』なんですよ。
なるほど。
僕らのチカラっていうよりは、インタビューを受けてくれる人の持つ魅力に大きく依存してるから。
その人の持つ面白さとか魅力を、インタビューで引き出すことさえできれば、あとはそのまま吹き出し調に当て込むだけなので。笑
いやーでも、僕は森満さんたちのやってることの方がすごいなって思っちゃうんです。笑
うそでしょ!笑
お互いに、やりやすさとか難しさって違うんだと思うなぁ。
ですね。
ちなみに、何がすごいと思うかって、ゴールが明確じゃない状況から、自分でゴールまで導く必要があるわけで、自分たちで起承転結をつける必要があるわけじゃないですか?
それって、すごくクリエイティブだなって思うんです。
ほぉ…なるほど!(めっちゃ褒めてもらえて嬉しすぎる‼)
1日の密度がハンパない
また仕事の話に戻りますけど、『毎日の仕事に追われてる』って先ほどおっしゃっていましたが、県庁時代と比べて、やっぱり仕事量は多い?
仕事量もですし、1日の密度がハンパないですね。
土日は休みなんですけど、平日は朝から夜までみっちり働いてて。
『前の仕事の何倍働いてるんだろう』って思っちゃうぐらいの感覚です。
すごいなぁ。。
それだけ忙しいのに、こうやって活き活き働いてるっていうことは、自分がレベルアップしてる実感がモチベーションになってそうだなって、話をしてて感じました。
ですね。
この経験は、僕の人生の中で絶対無駄にしたくないです。
次の仕事につなげていきたい。
自分が何をやりたいのか、今は全く見えてないですけど。笑
笑笑
でも、こうやって話をさせてもらいながら、今の営業職の仕事って、商売の基本的な流れが一通り経験出来てるんだなって、自分の中で整理出来ました。
人と話をするって、大事ですね。笑
まとめー第6話ー
この経験は、僕の人生の中で絶対に無駄にしたくない
公務員時代よりも明らかにしんどいことは増えたけど、自分が着実にレベルアップしてると実感しながら働いている徳田さん。
この言葉☝からも、自分自身の人生を主軸に置いて、自分のためにちゃんと生きてる。
だから僕は徳田さんを応援したいと思えるし、僕みたいに彼のことを応援する人がたくさんいるんじゃないかなぁ。
しっかり自分自身に向き合うことの意義を、改めて彼から教わりました。
ということで今回は、鹿児島県庁からリクルートに転職して得られた経験というテーマで、お話を伺いました。
次回は、公務員が転職するということについて、お話を伺います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
ではまた次回、お会いしましょう!
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