【公務員の転職】やりたいことが見つからない学生へ贈る就活の考え方【原元祐太|志布志市役所|第1話】

公務員図鑑

公務員を辞めて、民間企業で働き始めた人やフリーランスになった人。

民間企業を辞めて、公務員になった人。

やりたいこと、夢をかなえるために、新たな道へ踏み出した『元』公務員や『現』公務員に密着します。

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今回は、大学卒業とともに株式会社ニッスイへ就職し、4年間勤めた後に志布志市役所へJターンをした、原元祐太さんの前編です。

今回は志布志市役所での仕事内容や、原元さんの今を形成する学生時代のお話を中心に伺いました。

原元さんの姿をとおして、働き方で迷ってる人悩んでる人モヤモヤが、少しでも晴れてくれれば嬉しいです。

<聞き手=上木寿人(KagoshimaBase編集者)、森満 誠也(KagoshimaBase取材者)>

原元祐太さんのプロフィール

1988年9月生まれ。

山口県岩国市出身。

小学校〜高校までを福岡県福津市で過ごし、鹿児島大学へ入学。

「魚の勉強がしたい!」と水産学部へ進学するものの、大学でジャズの面白さと出会い、テナーサックスに没頭。

鹿児島大学大学院を修了した後、株式会社ニッスイへ入社し、営業職として4年間働く。

その後、志布志市役所へ入庁し、耕地林務水産課、生涯学習課を経て、2023年4月から総務課の行革&選管担当として従事。

公務員として働く一方、鹿児島県大隅半島を中心に活動する音楽ユニット『JAZNIC PARK』の一員として活躍する、お祭りサックスマン。

ニッスイを辞めて志布志市役所へ

森満
森満

お久しぶりです!

今日は生い立ちからお話を聞かせてもらうのを楽しみに来ました!

上木
上木

よろしくお願いします!

原元さん
原元さん

こちらこそ!

森満
森満

早速ですが、今って志布志市役所の何課で働いてるんですか?

原元さん
原元さん

実はこの4月から異動になって、総務課で選挙管理と行財政改革の担当として働いてます。

森満
森満

ほぉ!

ちなみにどんな仕事を?

原元さん
原元さん

まだ3ヶ月しか経ってないので、ひたすら雑務をすることしかできてないんですけど..4月は県議選があったのでとにかくバタバタしてましたね。苦笑

今は、行財政改革の仕事をメインでやってます。

森満
森満

なるほど。

もう少し具体的に教えてもらっても?

原元さん
原元さん

行政内部の話がほとんどなので、あまり表に出せない話ばかりなんですが..苦笑

ざっくり言うと、組織の改革だったり、業務の効率化に寄与するような検討をしてるイメージです。

森満
森満

すごそうですね..笑

でも、そういう組織の根本に関わるような会議って上層部が話し合うイメージですが、どうです?

原元さん
原元さん

基本的にはそうですね。

だから、上司と同じ会議に入って、ひたすらメモするみたいな毎日ですよ。笑

ブラックバス釣りに目覚めた小学生時代

上木
上木

なるほど。

かなりイメージできました。笑

少し話は変わりますが、大学の専攻が水産学部だと伺いました。

水産学部に進学するきっかけは何だったんでしょう?

原元さん
原元さん

僕は小学4年生から地元でずっと『魚釣り』をしてたんですよ。

当時はバス釣りブームで。

中学〜高校と帰宅部だったんですけど、友達とひたすら釣りに行ってましたね。

上木
上木

なるほど!

その影響で水産学部に?

原元さん
原元さん

そうですね。

「魚の勉強がしたい!」と思って、鹿児島大学水産学部を受けました。

上木
上木

水産学部ってそういう人が多いんですか?

原元さん
原元さん

僕の周りはそういう人ばかりでしたよ。笑

最近また魚釣り熱が再燃してるらしい

水産学部が今おもしろい

森満
森満

水産学部といえば、最近特に鹿児島大学の水産学部が面白いことやってるなっていう印象があって。

色々な企業や飲食店と組んで、商品開発したり物販してる様子をよくニュースで見るなぁと思ってるんですよ。

九州新幹線で鹿児島の“朝取れ”魚を福岡へ ”旬”を届ける学生たち JR九州と鹿児島大がコラボ | 鹿児島大学水産学部
水産流通学研究室では水産物の流通改善や水産物消費拡大について専門的立場から教育・研究しています。 当研究室では
原元さん
原元さん

うんうん。たしかに。

森満
森満

自分たちが大学生の頃と比べると、一次産業に近い学部こそ今イケてるみたいな空気がすごく楽しいなぁって、見てて思います。

原元さん
原元さん

良いことですよね。

僕も本来は水産の勉強をしたくて水産学部入ったはずなんですけど、入学後にジャズにハマってしまって..かなり不真面目な大学生でした。苦笑

ちょうど良さそうっていう理由で

上木
上木

ジャズにハマったという話がありましたけど、昔から何か楽器をされてたんですか?

原元さん
原元さん

いやっ、楽器をやってたわけではなくて。

ただ、音楽は好きだったので、「大学に入ったら音楽系のサークルに入りたいなぁ」と思っていたんです。

上木
上木

なるほど。

原元さん
原元さん

吹奏楽部とかオーケストラ部は経験者ばっかりだろうなぁと。

ただ、軽音学部は「お酒飲まされそうだなぁ..」っていうイメージがありまして。。

完全に偏見ですけど。笑

森満
森満

偏見だけどわかります。笑

原元さん
原元さん

そんな中で「ジャズ、ちょうど良いんじゃない?」と思い、ジャズバンド部へ入ることに。

テナーサックスを楽器として選んだのも、自分が入った時ちょうどテナーサックスだけ楽器が空いてたんですよ。

他の人と楽器をシェアしなくてもよさそうだったので、テナーを選びました。笑

上木
上木

そんな感じで選んでいくんですね。笑

僕は全く楽器触ったことないんですけど、初心者がサックスを始める時ってどんな感じで練習するんですか?

原元さん
原元さん

最初は先輩が練習の仕方から教えてくれる感じでしたね。

とにかくひたすら基礎練を繰り返す感じです。

音をまっすぐ鳴らすとか、指を覚えるみたいな。

昔から人をまとめる役回りが好きだった

森満
森満

初心者でジャズバンド部へ入ったにもかかわらず、大学3年時には部長をされるじゃないですか?

部長っていわゆるマネジメント職で、部員を統率する役回りだと思いますけど、昔から人をまとめる役回りって好きでしたか?

原元さん
原元さん

なんか..好きでしたね。

基本的に目立ちたがり屋なので、学級委員とかも率先してやるタイプでした。

高校も生徒会をやったり。

上木
上木

まだお会いして数分しか経ってませんけど、コミュニケーション力高そうですもん。

まとめるのとか、うまそう。笑

森満
森満

良いですよね、常に朗らかで人当たりの柔らかい感じが。

ジャズバンド部に入ったことで、数年後奥様と出会うわけですもんね?

原元さん
原元さん

そうですね。笑

大学院1年生の頃に付き合い始めたので、もう11年の付き合いか。

早いね!

美弥さん
美弥さん

おそろしや。

やりたいことが分からないなら給料で決めよう

上木
上木

卒業した後はどこへ就職を?

原元さん
原元さん

大学院まで行って卒業し、株式会社ニッスイへ就職しました。

上木
上木

ニッスイって言ったら大手の食材メーカーですよね!?

もともと水産学部に在籍してたことを考慮して、関連の会社を受けたんですか?

原元さん
原元さん

いやっ..大学では水産を専攻していたんですけど、仕事でそっち方面に絶対進みたいと思ってたかというと、そういうわけでもなかったんです。

森満
森満

そうなんですか!?

原元さん
原元さん

そうそう。

ただ、逆に自分は何したいのかって問われると、あんまりアイデアが自分自身になくて

森満
森満

わかります。

僕も就活中何がしたいのか分からなくなって、結果的に公務員になったクチです。笑

原元さん
原元さん

笑笑

そこで、色々考えた結果やりたいことが見つからないのであれば、給料で選ぼうと思いまして。

上木
上木

ほぉ!

リアルで面白い話!

原元さん
原元さん

自分のスペックで一番給料が高い業界はどこだろうって考えた時に、水産学部から就職するなら食品業界だと思ったんですよ。

バックグラウンドが何もない業界へ挑戦するよりは、少しでもプラス要素の活かせる業界を選んだ方が良いだろうと考えたんです。

上木
上木

大学生なのにすごい考えてますね..!

自分は何も考えてなかったからなぁ。笑

原元さん
原元さん

いやいや。笑

しかも、自分が就活のタイミングって就職超氷河期で、周りの友人もめちゃめちゃ苦労してたんです。

何十社落ちるのが当たり前みたいな。

上木
上木

ってことは、ニッスイ以外にもいくつか企業受けたんですか?

取材中、編集部に対して終始ビックスマイルをくれ続けた娘ちゃん。かわいすぎました..

自分のスペックを俯瞰する

原元さん
原元さん

受けましたね。

ニチレイとかマルハとか。

他にも楽器関係の会社を受けたり。

上木
上木

そんな中でニッスイに決めたのはどんな理由が?

原元さん
原元さん

ニッスイに受かった時点で、多分ここより給料が良い会社に自分は受からないだろうなって思ったので、ニッスイに決めましたね。笑

上木
上木

良い!

この就活生のリアルな感情をさらけだしてくれて、ありがたいです。

森満
森満

自分の能力を俯瞰した上で給料で選ぶ選択をしてるあたり、めちゃくちゃ自己分析できてる大学生ですよね。

すごいと思う。

まとめー前編ー

やりたいことが見つからないなら給料で選ぼう

新卒の就職活動って、悩まれる方がめちゃくちゃ多いと思います。

筆者も大学生時代に自分が何を目指せば良いか分からなくなったので、「これ!」というものが見つけられないまま就活に突入したという原元さんの話にめちゃくちゃ共感しました。

そんな中でも、周りに流されて就職先を決めるのではなく、やりたいことが見つからないなら、自分自身のスペックで一番給料がもらえる業界に飛び込もうと決断した原元さん。

ここまで自分を俯瞰して、意思決定できる大学生がどれくらいいるだろうと、俯瞰力に驚きました。

就活に悩む学生にとって、かなり参考になる一つの考え方だと思います。

ということで今回は、志布志市役所での仕事内容や、原元さんの今を形成する学生時代のお話を伺いました。

次回は、ニッスイを辞めて志布志市役所を受けた時の経緯や想いついてお話を伺います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

また次回、お会いしましょう!!

第1話 やりたいことが見つからない学生へ贈る就活の考え方

第2話 縁もゆかりもない志布志に転職した正直な理由

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