公務員を辞めて、民間企業で働き始めた人やフリーランスになった人。
民間企業を辞めて、公務員になった人。
やりたいこと、夢をかなえるために、新たな道へ踏み出した『元』公務員や『現』公務員に密着します。
今回は、2021年春に鹿児島県庁からリクルートへ、2023年春にリクルートから鹿児島県南九州市のベンチャー企業へ転職した、徳田有星さんの続編です。
今回はリクルートから南九州市のベンチャー企業へ転職したことを中心に、お話を伺いました。
徳田さんの姿をとおして、働き方で迷ってる人や悩んでる人のモヤモヤが、少しでも晴れてくれれば嬉しいです。
<聞き手=上木寿人(KagoshimaBase編集者)、森満 誠也(KagoshimaBase取材者)>
リクルートからベンチャーへ
こんにちは!
めちゃくちゃ久しぶりですよね!
最近リクルートから転職して、次のステージでチャレンジしてるという話を聴いたので、その辺の話を伺いたく、会いにきました!笑
わざわざありがとうございます!
2023年1月にリクルートを退職して、鹿児島県南九州市の頴娃町を拠点とする株式会社オコソコへ転職したんですよ。
「挑戦する人と共に、楽しい居場所をつくる」
これは、株式会社オコソコのミッションです。
NPO法人頴娃おこそ会は観光地ではなかった頴娃町において行政や地域住民と連携しつつ、番所鼻公園、釜蓋神社、大野岳公園などの観光地化に取り組んできました。観光の流れが農業や商店街に及ぶ中で、商店街で築100年の空き家を再生して誕生した交流拠点「塩や、」を軸とした活動が移住者の受け入れや宿の開設に発展するなど、地域に活力をもたらすためのさまざまな取り組みを展開しています。
2018年にこれまで培ってきた活動を持続可能な事業に発展させるために、NPO法人出資型の株式会社を設立しました。その会社が「株式会社オコソコ」となります。
(参照:株式会社オコソコ公式HP)
前回インタビューさせてもらった時が1年前ぐらいで、ちょうど『九州のMVP取りました!』とおっしゃっていた時期かと思うんですけど、結局リクルートには何年ぐらいいたんですか?
1年8ヶ月いましたね。
前回のインタビューではリクルートで結果が出始めてた時期で、もうちょっとリクルートで頑張るのか、次のステップに進むのか、みたいな話をした記憶があります。
リクルートに入社する時点で見据えていた次の転職
リクルートに入社した時点で、短いスパンで次に転職することを考えてました?
考えてましたね。
リクルートの採用面接の時点で、「ここで3年間働かせてください!」っていう話をしていました。
『3年間だけ』って採用面接時に言っちゃうこと自体、普通の採用試験と大きく違う部分だなぁと感じます。
普通、「死ぬまで働きます頑張ります採用して!」みたいな感じじゃないです?笑
リクルートっていう会社はすごく面白くて、その辺がすごくオープンな企業なんですよ。
特に人材育成に力を入れてる会社なので、ある意味、公務員では学べなかったビジネスパーソンとしての部分を学ばせてもらいました。
面白いなぁ。
ということは、リクルートで結果が出始めてた時期に、今の会社へ転職することを決めた感じですか?
そうですね。
リクルートでも「チーフにならないか?」みたいな話も出てきてたんですけど、同じぐらいのタイミングでオコソコの社長である蔵元さん(以下「クラさん」)からも誘っていただいて。
なるほど!
正直に言うと、葛藤がありました。
「どうするんだ!?自分!」みたいな。
リクルートでチーフに昇進する話もあったので、それってマネジメントに関して学べるってことじゃないですか。
うんうん。
「それってチャンスなんじゃないか?」と思う気持ちもあって。
ただ、リクルートでずっと働き続けるって決めてるわけじゃないので、「どうしよう..」ってかなり悩みましたね。
昔から何か感じるものがあった
そもそも蔵元さんとは前から面識があったんですか?
僕が鹿児島県庁の商工政策課にいた時、クラさんは南九州市の地域おこし協力隊としてバリバリ活躍されてて、知ってはいたんです。
僕自身の中で何か感じるものがあって、県庁を辞めるタイミングで挨拶に行ったり、ちょこちょこお話させてもらう機会があったんですよ。
当時から何か感じるものがあったっていうのが面白いね!
そういう関係性もあって、クラさんは僕のことを気にかけてくれてたみたいで。
それこそカゴシマベースの記事を通して僕の動向を把握した上で、声をかけてくれたのがそのタイミングだったんです。
いやちょっと、これはめちゃくちゃ嬉しい話してくれてる!
カゴシマベース、やってきてよかったね!!
笑笑
行政で経験した知識やリクルートで経験した営業スキルの部分、こみこみでオコソコに力を貸してくれないか。
って言ってくれたのは、純粋に嬉しかったですね。
徳田さんの強みはそこだよね。
行政と民間企業どっちも経験してるわけだもんね。
現状で経験を積むのか、次のステージへ飛び込むのか
ただ、嬉しい反面、クラさんから求められることに対して、「今の僕に何ができるのか?」みたいな部分はかなり考えましたよ。
それこそ、リクルートでマネジメントを学んでからオコソコに合流した方が、力になれるんじゃないかって。
たしかに。
でも、声をかけてくれたタイミングって、その時その瞬間に僕をクラさんは必要としてくれたわけで。
そういうチャンスって流れていくものじゃないですか?
たしかに。
徳田さんがマネジメントを学んだ後も、今と同じように必要としてくれるっていう保証はないわけですもんね。
ですです。
そのチャンスを掴むべきなんじゃないかっていう思いがだんだんと強くなったんです。
自分はそもそもなぜ県庁を飛び出したのか。
どんな働き方がしたくて、何を学びたくて、将来何をしたかったのか。
オコソコに誘っていただいてから自分自身と向き合う期間が2-3ヶ月間あって、色々な人に相談にのって頂いた結果、オコソコに合流するっていう決断に至りましたね。
最終的に「オコソコに行こう!」と決断した決め手は何だったんですか?
それこそ自分自身と向き合う中で、鹿児島に関わっていきたいっていう思いが強いことに気づいたんですよ。
だからこそリクルートでも鹿児島に配属してもらいましたし。
「何のためにリクルートで働いてるんだっけ?」って考えた時に、鹿児島のまちづくりに関わりたいという思いにいきついて。
すごいなぁ。
今しかない!と思って、オコソコに飛び込んだ感じですね。
あとは年齢も要因の一つかも。
今年30歳になるんですけど、20代のうちにもう一つ挑戦してみたいなって。
その決断力は真似できないし、素晴らしいと思います。
今改めて振り返ると、僕は鹿児島県庁を辞めてリクルートに転職した経験があったので、他の人よりはフットワーク軽く決断できたんだと思います。
頴娃町でチャレンジすることの意味
頴娃町での働き方はどうですか?
楽しい?
楽しいですし、やっぱり頴娃町でチャレンジしてるからこそ、みんな注目してくれるんだなっていうのは感じますね。
というと?
たとえば飲食店ひとつとっても、鹿児島市内で飲食店を運営するのと、頴娃町でやるのとでは、運営方法が全然違うじゃないですか?
それぞれ長所&短所があると思うんですけど。
うんうん。
僕はオコソコにいるからこそ会える人がたくさんいるよなぁと、この数ヶ月で強く感じました。
『この頴娃町という場所で、この地で飲食業をやるからこそ、みんなが注目してくれてる』っていうのはクラさんも言ってて。
それはすごく感じます。
だからこそやる意味があるよなって。
いやぁ..すごいよ。
これ、すごい話してるよ。
まとめー第7話ー
流れていくチャンスを掴み取る
普段、公務員としてぬくぬくと生活してる編集部にとって、徳田さんの話はとても刺激的でパワーに満ち溢れていて。
キラキラした目で語る徳田さんに、終始圧倒されっぱなしでした。
目の前のチャンスを掴み取るって、なかなかできそうでできないことだから、いろんなチャンスを逃さず、自分自身のキャリアを切り開いていく姿は、特に若手のモヤモヤしてる公務員に勇気をくれるんじゃないかなぁ。
ということで今回は、リクルートから南九州市のベンチャー企業への転職についてお話を伺いました。
次回は、公務員時代やリクルート時代の話に加えて、モヤモヤしながら働く現状を脱却する方法についてお話を伺います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
また次回、お会いしましょう!
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