公務員を辞めて、民間企業で働き始めた人やフリーランスになった人。
民間企業を辞めて、公務員になった人。
やりたいこと、夢をかなえるために、新たな道へ踏み出した『元』公務員や『現』公務員に密着します。
今回は、2021年5月に鹿児島県庁からリクルートへ、2023年3月にリクルートから鹿児島県南九州市のベンチャー企業へ転職した、徳田有星さんの第8話です。
今回は、公務員時代やリクルート時代の話に加えて、モヤモヤしながら働く現状を脱却する方法について、お話を伺いました。
徳田さんの姿をとおして、働き方で迷ってる人や悩んでる人のモヤモヤが、少しでも晴れてくれれば嬉しいです。
<聞き手=上木寿人(KagoshimaBase編集者)、森満 誠也(KagoshimaBase取材者)>
リクルートからベンチャーへ

リクルートで働いた経験って、今の仕事にも活きてると感じていますか?

間違いなく活きてますね。
そもそも県庁を辞めずに公務員として働き続けていたら、クラさんは僕に声をかけなかったと思いますし。

そうですかね?

仮にリクルートを経由せずに公務員からオコソコに合流していたとしても、今の僕が考えてるようなことは絶対に思考できてないと思うんです。

それぐらい、リクルートで成長できたって感じてるんですね。

そうですね。
今、オコソコの事業戦略部長として事業計画作ったり、今後仲間が増えていくことを想定して人材育成について考えたりしてるんですよ。
リクルートで、利益をつくる部分をゴリゴリやらされてたので、そこをベースに色々なことを構築してる最中です。

すごい!
それは普通に公務員として生きてても経験できない部分だよなぁ。

ゼロからどうやって創造するか

僕らの会社は何もないので、ゼロからどうやって創造するかみたいな部分を毎日やってます。

大変そうだなぁと感じるとともに、夢がありますよね。
矢印が成長に向かってる感じが。

そうなんですよ!
「仕事やってるなぁ自分!」っていう思いは、社会人生活の中で今が一番強いかもしれないです。
リクルート時代は営業職だったとはいえ、大企業なので身分がかなり守られていたので。
どこよりも人材育成に力を入れてる会社なので、研修もめちゃくちゃ手厚いですし。

なるほど。

リクルート時代に経験させてもらったことの中で、特に良かったと感じる部分を今オコソコに落とし込ませてもらってます。

面白い!

だからぜひ頴娃町に遊びに来てください!
楽しいですよ。

いやー、すごい。
話の内容が濃すぎてお腹いっぱいです。笑
楽しい方を選択し続けた結果が今だ

今まで色々な決断をされてきたと思いますが、いくつかの選択肢が徳田さんの前に現れた時に決め手というか、決断のポイントってあります?

とにかく自分が『楽しい!』と感じる方を信じて選んできましたね。

なるほど!
結局そういうことなんだよなぁ。

分岐点に立った時は、自分の直感を信じようと思ってて。
「こっちが楽しそう!」と感じる方を選ぶようにしてきましたね。
その結果が今に繋がってると思っています。

なるほど。
徳田さんは自分自身と都度向き合って決断をちゃんと出来てるからこそ、こうやって言語化できてるんだと思います。
「周りに言われたから」みたいな理由で転職してるわけじゃないですもんね。
県庁時代の恩師がくれた言葉

というか、話を聴いてて思ったんだけど、新卒で県庁じゃなくてリクルート入った方がよかったのかもね。
その方がもっと徳田さんのためになってた気がする。笑

いやっ!笑
でも、新卒から2年間所属していた商工政策課での経験が、僕の中ではかなり大きくて。

ほうほう。

あの2年間がなければ県庁を飛び出そうと思うこともなかったんじゃないかっていうぐらい、貴重な経験をさえてもらったんですよ。

自分自身の経験値として落とし込めるぐらい、良い時間だったんですね。

当時の上司だった松原さんっていう方は、僕の県庁時代の恩師だと勝手に思っていて。
当時、松原さんに「色々な人に会いなさい。自分で仕事だからって線引きするとダメ。線引きせずに人と人として繋がっていきなさい。」って言ってもらえて。

かっこええ。。

その当時出会った商店街関係の人との繋がりは、今でもめちゃくちゃ強いんです。
なんなら先日も商店街の事務局長と、種子島に赴任してる松原さんに会いに行ってきたぐらいです。笑
自分の道は自分で切り拓くしかない

すごい。笑
徳田さんって元々は土木職じゃないですか。
土木職だけど、土木じゃない仕事の方が資質として向いてたってことですよね?

結果的にそうなりますね。
というか、商工政策課時代に出会った人、クラさんも含めてですけど、すごくキラキラして見えてたんですよ。
地域おこし協力隊の方や自分で事業をやってる方って、自分の道を自分自身で切り拓いて行ってる感じがすごいなぁと思ってて。

すごく分かります。

僕もそっち側にいきたいっていう思いが、今に繋がってる気がします。
今後どうなっていくかわからないんですけどね。笑

今後どうなるか分からないっていうこと自体も、ちょっと羨ましいです。
なんか、夢あるじゃないですか。

ありがとうございます。笑
自分の道は自分で作っていくしかないので。

公務員として働くことにモヤモヤする人へ

少し話が逸れるかもですが、リクルート時代に転職の仕事に携わってた徳田さんにちょっと相談がありまして。。

なんでしょう?

公務員として働き続けることに悩む20-30代って、年々増えてるなぁと感じてるんです。
まぁ僕もその一人なんですけど。苦笑

そうですよね。笑

最近、色々な民間企業の人事担当者と話をする機会がありまして。
そういう人達と話をすればするほど、公務員の仕事をひたすら真面目にやるだけだと転職市場では弱いなぁと感じることが多いんですよね。
それって、若いうちに気づかないとかなり辛いなぁって。
公務員の仕事は続けたくないけど、転職しようにも職務経歴で語れることがない。。みたいな部分で悩む公務員、結構増えてくるんじゃないかなって。

たしかに。
ただ、公務員を飛び出して転職するような人って、公務員の業務以外のことを何かしらやってますよ。絶対。

!!

絶対やってます。
それは森満さんでいう空家活用とかWEBメディアみたいなものから、表立って見えないもの、例えば資格取得とかだったりするかもしれないですけど。
もがいて、小さく行動してみて、その上で飛び出す人が多いと思います。

たしかに。

そもそも公務員として働く以外に行動を何もしてないような人は、公務員を辞めないと思います。
どれだけもがいてても、飛び出すところまではいけないと思います。
転職を考えるなら、公務員としての仕事はしっかりやりつつ、それ以外の興味あることにチャレンジしてみることが大切なんじゃないかなぁ。

小さく一歩を踏み出すことが大事だってことですね!

そうですね。
チャレンジしてみることは誰にでもできることなので。

これ、良いこと聴いたね。

かなり刺さりましたね..
この話を、公務員も大企業もベンチャー企業も経験してる徳田さんがすることに、すごく意味があると思います。
説得力がえげつない。
資格取得もイベント参加も立派なチャレンジ

本当に小さいことから始めれば良いと思うんです。
僕だったらトレーナーになりたいからジムに関することを色々勉強してみたり、まちづくりに興味があるから少しでも興味のあるイベントに参加してみたり。
そういうことが僕の一歩目でしたね。

そうだよなぁ。

この話に勇気づけられる人、かなりいると思います。
公務員っていう狭い世界の中でしか生きてないと、どうしても視野が狭まってしまうから。

ですです。
僕は年齢もあんまり関係ないよなって思ってるんです。
30代後半の公務員の知り合いでも興味のある資格を取ったり、興味のあることを突き詰めようとしてる人を知ってるので。

一見、キラキラした実績が必要だと感じてしまいがちですけど、資格を取るとかイベントに参加するみたいな、色々なチャレンジの仕方がありますもんね。
まとめー第8話ー
チャレンジしてみることは誰にでもできる
公務員時代に挫折を味わって、悩みながら、リクルート、オコソコとキャリアを築いてこられた徳田さんの口から出る言葉だからこそ、今悩んでるたくさんの人の背中を押す言葉だと感じました。
(僕もこの編集をしながら、すごく背中を押されました。。)
チャレンジは誰にでもできるし、自分の道を切り開いていくのは自分しかいない。
だからこそ、後悔しない選択をし続けたいと強く思った、そんなインタビューでした。
ということで今回は、公務員時代やリクルート時代の話に加えて、モヤモヤしながら働く現状を脱却する方法について、お話を伺いました。
次回は、最近オコソコでオープンした宿「かこゐ」を見学させてもらったので、その様子を中心にお届けします。

また次回、お会いしましょう!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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