最前線で働く公務員が、日々何を思い、働いているのかを深堀る『公務員図鑑』
今回のゲストは、2020年度の採用試験に合格し、鹿児島県庁への採用が内定してる鹿児島大学4年生の中俣智貴さんです。
公務員として働くことで鹿児島を熱く盛り上げたいという中俣さんの姿をとおして、普段、日の目を見ることが少ないけど、必死に働いてる公務員の姿を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです。
<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>
中俣智貴さんのプロフィール
1998年生まれ。
鹿児島市出身。
鹿児島大学法文学部4年生。
2020年度鹿児島県職員採用試験に合格し、2021年4月から鹿児島県庁職員として働く予定。
ニックネームは『シチョー』。
企画立案やイベント運営を得意とする。
2019年に、公務員と学生をつなぐ場『公務員フェス』を主催。
2020年10月現在、第二回公務員フェスの開催に向け、現役公務員と企画運営の打ち合わせに奮闘する。
公務員として働くということ
高校時代の話
2020年度の公務員採用試験に合格されたということで!
おめでとうございます!
ありがとうございます!
複数の公務員試験に合格したと聞きましたが、最終的にどこで働くことに決めたのですか?
ずっと希望してた鹿児島県庁で働くことにしました!
第一希望に合格したのは、本当にすごい!
まだ1年ぐらいの付き合いですが、中俣さんはすごく能力が高い印象で。
今の時代の流れだと、意識や能力が高い学生は民間企業に就職する大きな流れがあるなぁと感じていますが、なぜ公務員になろうと思ったのでしょうか?
そうですね。。
高校時代の終盤に、これからの進路について迷ったことがあって。
センター試験を受けたら、鹿児島大学ではなく、熊本大学にも行けるぐらいの点数だったので、どっちの大学に行くか悩む局面があったんです。
ふつうは上の大学に行けるなら、そっちを選びそうですけど。。
ですね。笑
将来、自分は何がしたいんだろうって考えちゃって。
ただ、その時には将来絶対鹿児島で働くって決めてたんです。
その時点で決めてたんですね!
なぜ鹿児島で働こうという思いになったんですか?
そのころからとにかく鹿児島が好きだったんです。
だから、なんとしても鹿児島で働きたくて。
それから、スーツをビシッと着て仕事がしたいのもありまして。笑
さらに僕は文系だったので、鹿児島×スーツといえば公務員かなぁと。
なるほど。笑
そうこう考えてるうちに、とりあえず鹿児島に残ろうということで、鹿児島大学に行くことになったんです。
大学時代の話
それで鹿児島大学に入学することになったんですね。
大学時代も公務員になりたいという夢は持ち続けてたんですか?
そうですね。
大学生活を過ごしながら、公務員か民間か悩んでいました。
進路は悩みますよね。。
自分が何をしたいのか、何を実現させたいのかが具体的に決まっていなくて。
僕は飽き性なところがあるんです。
なので、たくさんの職場を転々とできるところがいいなぁと思って。
そう考えると、3~4年おきに配属が変わる公務員の働き方は魅力的だなぁと感じて、公務員になろうと決めました。
なるほど。
僕も飽き性なので、ずっと同じことをし続けるのが辛いっていう感覚はめちゃくちゃ共感します。
鹿児島県庁に行きたいと思った動機
数ある自治体の中で、鹿児島県庁に行こうと決めた理由を教えていただけますか?
鹿児島県庁と鹿児島市役所で迷ったんです。
どっちに行きたいか考えた時に、ずっと鹿児島市で過ごしてきたからこそ、鹿児島県内を移動しながら働きたいなぁと。
鹿児島市役所だと、鹿児島市内から外に出ることは、ほとんどないですからね。
ちょうどそのころ、まちづくり関係の講座で出会った人達からも、中俣くんは鹿児島県庁が合うかも!みたいな声をかけてもらったので、それも後押しになりました。
高校時代からブレなかった鹿児島愛
高校時代から今までを振り返ってもらいましたが、一貫して公務員になるという思いを持ち続けているのは、なぜだと思います?
公務員への思いがブレなかったのは、前提として『とにかく鹿児島が好き』っていう思いがずっとあったからだと思います。
なるほど!
その前提があったから、鹿児島をもっと盛り上げたい、鹿児島の魅力をもっとたくさんの人に伝えたいと思ったら、公務員が一番近道だと思った。
大好きな鹿児島のために働きたいっていう思いがあったから、その手段として公務員になろうと思いました。
すごい。。
そこまで考えて公務員になってる人、周りで見たことないです。。
鹿児島の好きなところ
具体的に、『鹿児島のここが好き!』というところを教えてください!
具体的に言うとたくさんありすぎて言い表せないですが…
簡単に言うと、『過ごしやすさ』ですかね。
過ごしやすさとは?
いい意味で、良い所取りができる街だと思っています。
都会的な利便性もあれば、緑あふれる一面もある。
一生通して楽しめる街であるところが、鹿児島の良さかなと感じてます。
たしかに。
ほかにもあります?
他でいうと、鹿児島県内で旅行が楽しめるのが楽しいですね。
地域ごとに特徴がバラバラで、県内の市町村に行くだけでいろいろな楽しみ方ができる。
離島もたくさんありますし。
来年鹿児島県庁に入ったら、どんな仕事がしたい?
2021年の4月から鹿児島県庁で働き始めるわけですが、県庁でどんな仕事がしたいですか?
鹿児島県庁の面接でも聞かれたのですが、第一希望は『くらし共生協働課』に行きたいんです。
くらし共生協働課ってどんなことをするのかイメージしづらいですが、なぜその課に?
自分が参加してめちゃくちゃ面白かった『本気の地域づくりプロデューサー養成講座』を、今度は運営する側としてやってみたいなぁと。
本気の地域づくりプロデューサー養成講座とは
鹿児島県で持続可能な地域社会づくりに向けて、地域課題の解決に自ら企画し実践できる人材を養成するための講座。
参加者が自分自身と深く向き合い、地域課題を解決するための一歩を企画、実践する。
令和元年度開催の様子はこちら☟
http://www.pref.kagoshima.jp/ab12/jissennryoku/r1_report.html
それ、最高ですね!
それから、第二希望が企画系の部署。
第三希望が鹿児島本港区の整備事業に関わる部署です。
それぞれ理由がありますか?
企画部に関しては、企画を立案することが好きで得意なため。
本港区の整備事業については、大きなまちづくりにも関わってみたいなぁと思っているためです。
くらし共生協働課のやってる一人一人にコミットすることと、本港区整備事業みたいな大きな視点でのまちづくりを、どっちも希望していることがすごく面白いですね!
どっちもやってみたいし、色々なことにチャレンジしてみたい!という気持ちが強いですね。
まとめー前編ー
とにかく鹿児島が好き
笑顔でこう語る中俣さん。
野心的な面と冷静な面を併せ持ち、誰からも愛される雰囲気が漂っています。
公務員として働いていると忘れてしまいそうになる、≪熱さ≫と≪純粋さ≫をガシガシ感じて、インタビューしてる側が勝手に元気をもらいました。
疲弊してる公務員は、是非中俣さんと話をしてみてほしい!
ということで、今回は公務員として働くことを中心に伺いました。
後編では、もっと個人的な価値観に踏み込んだインタビュー記事をお届けします!
では、また次回!
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