【後編】学校外で得た経験は全部生徒に還元する【山下優香|出水工業高校 家庭科教諭】

先生

毎年、鹿児島県内の各地で活躍する人材を輩出する「本気の地域づくりプロデューサー養成講座」

この講座の受講生たちに、定期的にインタビューをして、受講生が年々変化していく様子を応援しようという本企画。

今回のゲストは、出水工業高等学校で家庭科教諭として働く山下優香さんです。

この記事は7分で読めます^^

後編では、プライベートでの活動や、見据える未来についてお話を伺います。

<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>

プライベートの顔

高尾野わくわくアカデミーへの参加

森満
森満

ここからは、先生としての顔ではなく、プライベートでの活動についてお話を伺いたくて。

プライベートで力を入れて活動してることがありますか?

山下さん
山下さん

高尾野わくわくアカデミーという組織で活動しています!

森満
森満

高尾野わくわくアカデミー!

どんな活動を?

山下さん
山下さん

学校を地域の学びの拠点(ラーニングポイント)にしようというコンセプトで活動しているコミュニティで。

高尾野中学校の松尾さとし先生(以下”さとし先生”)が主催しているのですが、ある時、さとし先生と話をする機会があって「一緒にやらない?」って誘ってもらったんですよ。

わくわくアカデミーの様子①

地域住民の活動拠点としての学校設備

森満
森満

まだ全体像が見えてないんですけど、もう少し掘り下げて教えてもらっても良いですか?

山下さん
山下さん

そうですね…例えば、学校って設備がめっちゃ整ってるじゃないですか。

プロジェクターホワイトボードもある。

体育館会議室もある。

人が集まりやすい場所なんですよ。

森満
森満

たしかに、そうかも。

山下さん
山下さん

一方で、自分の特技を生かして講座みたいなものをやりたいんだけど、設備機材がないという理由で出来ないっていう方が地域には結構いるんですよ。

その方たちを学校に招いて、学校を使ってもらえないかなぁと。

先生と地域の人が、みんなで一緒に学べる場所をつくるんです。

わくわくアカデミーの様子②
森満
森満

なるほど!

中学生だけじゃなくて、学校を地域の人にとっても学びの拠点にしようっていうことですね!

めっちゃいい!

山下さん
山下さん

でしょ!!

学校で開催すれば、場としての安心感があるし、参加者も主催側も参加しやすいんじゃないかという意図もあって。

森満
森満

良く分かりました。

それを学校の先生側が旗振って、実行してるのが最高ですね!

山下さん
山下さん

毎年少しずつ形を変えてて。

今まで取り組んだ内容でいうと、SDGsカードゲーム、グラフィックレコーディング、対話型鑑賞会、大人の絵本カフェ、教育を語るエドキャンプなど。

学校の枠を飛び出して、カフェやオンラインなど色々な場所で開催しています。

ユニークな学びの場をどんどんつくっていくイメージですね。

わくわくアカデミーの様子③

公民連携の組織運営

森満
森満

なるほどなぁ。

わくわくアカデミーの運営メンバーはどのように構成されてるんですか?

山下さん
山下さん

教員のさとし先生、私、絵本作家のみきこさん等、今は数人で運営してますね。

最近、教員仲間も一人増えました!

わくわくアカデミーでのミーティングの様子
森満
森満

運営メンバーは公務員だけじゃないんですね!

山下さん
山下さん

そうそう!

まだ発足して3年目で、コアメンバーを中心にしながら、ゆるやかに活動してます。

私自身、最初は参加者でしたもん。笑

森満
森満

なるほど!

参加者から運営側にまわったパターン!笑

組織外に踏み出したらたくさんの仲間ができた

山下さん
山下さん

このわくわくアカデミーに誘ってもらえたことで、すごく大きな学びがあって。

森満
森満

どんな学びがありました?

山下さん
山下さん

学校という組織の中で、なかなか仲間ができずにウジウジしてたんですね。

でも、学校を飛び出して外に目を向けた時に、面白い人がたくさん居ることに気づいたんです。

学校の外で学んだことを、学校内に持ち帰って、生徒たちに還元するっていう方法もあるんだなって。

森満
森満

最高ですね。。

わくわくアカデミーの様子④
山下さん
山下さん

わくわくアカデミーの運営メンバーである、さとし先生と私の二人で、今回の地域づくりプロデューサー養成講座に参加していて。

というのも、学んだり経験したことを人に伝えることって、結構難しくないですか?

それを組織に取り入れるとなると、さらに伝わりにくいというか。

森満
森満

たしかに。

一から内容をかみ砕いて説明しないといけないから、理解してもらうのに苦労しますよね。

山下さん
山下さん

その点、二人で参加すると、私の視点とさとし先生の視点、どちらもわくわくアカデミーに還元できるから、かなりプラスだよなと思って。

さとし先生と私では、性格も考え方も全く異なるから、良い組み合わせだと思いますし。笑

森満
森満

なるほど。

イベントに参加する理由として新しい切り口で、勉強になります。

山下さん
山下さん

余談なんですけど、さとし先生の奥さまの”ともみ姉”も奄美大島出身なんです。

だから家に遊びに行く時も、親戚の家に遊びに行くような感じで、居心地が良くて心がホッとするし、不思議なご縁を感じるんですよ。笑

地域づくりプロデューサー養成講座について

多様な人を知ること

森満
森満

地域づくりプロデューサー養成講座の話が出たので、参加の理由を伺っても良いですか?

山下さん
山下さん

一番の理由は、人を知りたかったっていう部分ですかね。

森満
森満

人を知る?

山下さん
山下さん

そもそも、私は学校の先生しかしたことがないから、他の仕事についもっと知りたいんですよ。

だって、私が関わる生徒たちは、学校以外の私が知らない世界に就職する子たちばかりだから。

森満
森満

たしかに。

私のつながりが生徒たちの可能性を広げる

山下さん
山下さん

そんな子たちと接する時に、私の価値観で話をするより、「私の友達の○○さんはこんな風に働いてるよ!」とか、「○○の仕事をしてる友達はこんな風な考え方をしてて、こんな風に働いてるよ!」って言えることが、私にとっては重要で。

生徒の悩みや将来について、私も一緒に考えたいんです。

森満
森満

なるほど…‼

山下さん
山下さん

私以外の人と私がつながることで、生徒たちが新しい価値観に出会う接点をつくれる。

そのために、まずは人を知ることが重要なので、面白そうな人がたくさん参加してそうな、この講座に参加したんです。

森満
森満

新しい価値観に触れて選択肢が広がることで、生徒たちの可能性が広がるってことですよね。。

それ最高ですね!!

山下さん
山下さん

面白い大人が居ることを高校生が知れれば、大人になるって楽しそうだなって思ってもらえるかもしれないじゃないですか。

生き生きした若い子たちが将来を創っていくって考えると、もっと面白い社会になると思いません?

今担任してる生徒たち
森満
森満

思います!

思うと同時に、大人としての責任を感じますね。

例えば、キラキラした目で市役所とか県庁に入ってきた子たちが、思いとか熱量をぶつけられる受け皿を創っておきたいなぁと思っていて。

このKagoshimabaseを立ち上げたきっかけも、その受け皿になれたらっていう思いがあったので、同じような思いを持った先生がいてくださることに、めちゃくちゃ感動してます。

山下さん
山下さん

まずは面白い大人がいるということを知るってことが大事ですよね。

それは高校生にとってだけじゃなくて、大人もそう。

先生たちも、公務員も、会社員も、外の世界を知ることで生きやすくなる人はたくさんいると思います。

将来の夢

自分で自分の人生をつくるお手伝いがしたい

森満
森満

最後に、将来の夢について聞きたくて。

山下さんは、将来どこを目指して活動してますか?

山下さん
山下さん

そうですね。。

学校の先生という仕事は好きなんです。

ただ、私自身の強みを活かして、もっと周りの人の役に立ちたい!って思っていて。

森満
森満

なるほど。

山下さん
山下さん

先生も好きだけど、キャリアコンサルタントの学びも活かしたいし、自己理解ツールとしての占いも提供していきたいんです。

結果的に、一人ひとりが自分の人生を自分でつくるお手伝いが出来たら良いなぁと思っています。

森満
森満

個人に向き合う&伴走するみたいな部分は、終始一貫してますよね。

生徒たちとの教育相談で、こどだま鑑定やカラーセラピーを活用してる

公務員としての地域貢献

山下さん
山下さん

先生も含め、公務員としての働き方がもうちょっと柔軟に変わっていったら、面白いのになぁ。

もっと公務員も、自分の強みを活かして貢献する場が増えてほしいです!

森満
森満

先生として働きながら、副業で自分がやりたいことを思いっきりやるみたいな働き方がベストかもですね。

山下さん
山下さん

そうですね。

あ!

さとし先生と『今やっていることを続けていけば、いずれは学校が出来ちゃうような気がしますよね~!』って、夢を語ったりしています。

森満
森満

既存のルールを変える労力と、変わるのを待つ時間のリスクを考えると、学校を創っちゃった方が早そうですよね。笑

ということで、インタビューは以上になります!

いろいろと赤裸々に話していただき、ありがとうございました!

山下さん
山下さん

こちらこそ、ありがとうございましたー!

まとめー後編ー

私以外の人と私がつながることで、生徒たちが新しい価値観に出会う接点をつくれる

この言葉が印象的でした。

素直に、この先生のもとで学べる生徒は幸せだなぁと。

『自分が楽しいから、プライベートでどんどん活動する』ではなく、楽しさの先に、外で得た経験や価値観を生徒たちにフィードバックするところまで考えて動いてる姿勢は、見習う部分がたくさんあるなぁと感じました。

ということで!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

では、また次回お会いしましょう!

コメント

  1. 山本光洋 より:

    山下先生の奮闘ぶり、鹿屋にいた頃と変わらないばかりか、さらにパワーアップしていますね。山下先生らしさあふれるエピソード満載!鹿児島県の貴重な人材・人財だと思います。私も「同業者」として、彼女に負けないように頑張ろう!という元気をいただきました(^^)/
    ますますのご活躍を応援しています★

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