1年間の育休から復帰して感じる素直な思い【森満誠也|鹿児島市役所|第1話】

公務員図鑑

最前線で働く公務員が、日々どんな思いで働いているのかを深堀る『公務員図鑑』

今回のゲストは、鹿児島市役所で働き、1年間の育休を取得していた森満誠也さんです。

この記事は7分で読めます^^

第1話では、1年間の育休取得後、仕事に復帰した今感じる率直な思いについて、お話いただきました。

<聞き手=上木寿人(KagoshimaBase編集者)>

育休中の日常はまぎれもなく幸せだった

上木
上木

2022年4月から2023年3月まで育休を取ってて、4月から仕事に復帰したと思うんだけど、今、率直にどんな感じ?

森満さん
森満さん

…つらいです。

上木
上木

やっぱり..苦笑

見てたら辛そうにしてるもんね。

何がつらい?

森満さん
森満さん

なんでしょうね。。

やっぱり育休の期間が幸せすぎたってことだよなぁと思ってるんですよ、逆に。

上木
上木

というと?

森満さん
森満さん

仕事がどうこうっていうより、1年間365日、ずっと家族のことだけを考えられていたので、それは幸せなことだったよなって思います。

上木
上木

自分の人生の中の優先順位が高いことに、自分の時間も力も充てられたんだもんね。

それは幸せに直結するよね。

200万円で1年間子どもと一緒に遊べる券を買う

森満さん
森満さん

そうそう。

お金の話だけ切り取ると、この1年で200万円ぐらいマイナスなんですけどね。笑

上木
上木

うんうん。

それぐらい赤字になるよね。

森満さん
森満さん

ただ、『その200万円で1年間子どもと一緒に遊べる券を買った』と思うようにしてるんです。

上木
上木

なるほど!

午前中、二男くん(2歳)と色々な公園を開拓するのが楽しみだったそう
森満さん
森満さん

「育休取りたいけどお金が..」っていう相談を男性の方からよくいただくんですけど、そうやって悩んでる人には

「1年間家族と自由に遊べる券を200万円で買えるって安いと思いません?」

って言うようにしてるんですよ。

上木
上木

それ、響くね。

森満さん
森満さん

分かりやすくないですか?

お金は確実に無くなるけど、家族と過ごす時間を買えるんだよって。

普通簡単に買えないですよ、時間なんて。

上木
上木

間違いないね。

平日休日問わず、家族で色々な場所に出かけられるのは育休の大きなメリット

幸せすぎた故の反動

森満さん
森満さん

ただ、幸せすぎたが故に『色々と気づいちゃう』のが育休のデメリットかもですね。

上木
上木

だね。

この1年間、今までの仕事をしていた環境とは別の環境にいて、そういう生活が成立しただけじゃなく、逆にすごく幸せになったんだもんね。

そりゃ、今まで頑なに守ろうとしていたものってなんだったのかなって、気づいちゃうよね。

森満さん
森満さん

気づきますね。

元の生活に戻っていいのだろうか

もっと自分らしく生きられる道が他にあるんじゃないか..って。

上木
上木

やっぱ楽しく生きていきたいと思うもんね。

それはすごく自然なことだと思うよ。

子ども達の成長を一番近くで見守れることが幸せだったと語ってくれました
森満さん
森満さん

僕も含めて、朝、通勤中にニコニコしてる人、ほとんどいなくないです?

辛そうな人多いもんなぁ。

上木
上木

数年前に空港で駐車場から歩いてた時、遠くからスーツ着たおじさんが歩いてきたのよ。

その人がすごくニコニコしてるわけ。

たぶん空港関係の人だと思うんだけど、ちょうどすれ違う時に満面の笑みで会釈してくれてさ。

森満さん
森満さん

最高ですね。笑

上木
上木

「あの人何があったのかな?相当楽しいことがあるんだろうね。」って妻と話したことがあって。

そこまでいかなくても、日々、楽しそうに過ごしている人が少ない気がするね。

まぁなんとかなるでしょ

森満さん
森満さん

そのニコニコおじさんみたいに働いてみたいよなって思うんです。

今まで以上に強く思うようになったかなと思います。

だって自分のお父さんが毎日辛そうにしながら通勤する姿、子どもだったら見たくないじゃないですか?

上木
上木

たしかに。

1年間職場から離れたから、そういう辛い生き方じゃなくても生きていけるんじゃ?って思えるようになったんじゃない?

森満さん
森満さん

そうかも。

実際200万円貯金が減っても生きてますし。笑

上木さんはいつも「まぁ、なんとかなるでしょ。」って言うじゃないですか?

なんとかなるわ!って、やっと僕も思えるようになってきました。

上木
上木

なんとかなるのよ。笑

森満さん
森満さん

公務員を辞めたら路頭に迷うんじゃないかって、そんな感覚が強かったんですよ。

多分公務員になる人って、そういう感覚の人多いんじゃないかな。

「公務員ですら続かないのに、民間企業で通用するはずがない」って、言ってる先輩見たことありますし。

上木
上木

みんなそう言うしね。

「公務員辞めるなんてもったいない!」みたいな。

育休を取る最大の恩恵

森満さん
森満さん

そうそう!

僕もそういう感覚が強かったんですけど、育休を取った1年で妻と今まで以上に仲良くなれたことが大きな転機で。

上木
上木

というと?

森満さん
森満さん

これからどう生きていきたいか、どんな暮らしをしていきたいかみたいな話を夫婦でナチュラルにできる関係になれたんですよ。

何気ない会話の中で、

「働き方とか仕事の仕方をもっと楽しそうに出来るように、変えていけたらいいよね」

って妻から言ってもらえたことがあって。

上木
上木

それはさ、育休中に夫婦で時間を長く共有してるから、毎日コミュニケーション取って同じ方向を向けてるってことだよね。

森満さん
森満さん

すごく嬉しかったんですよね。

僕には揺るぎない味方がいるんだって思えて。

上木さんが前言ってたように、育休って夫婦のためにあるんだなって、今回強く感じました。

寝かしつけ後にお酒飲みながらNetflix見る夫婦時間が癒しでした

まとめー第1話ー

長期間の育休で感じた、本当に幸せだと思える時間

森満家
森満家

これからもっともっと幸せに生きていきたい!

とても自然な気づきに対し、目を逸らさないで、夫婦で前を向こうとしている森満家。

そう。絶対それが正解

そう思いました。

森満さん
森満さん

僕には揺るがない味方がいるんだ。

この言葉を聴いて、

森満さんはこれからどんなことがあっても大丈夫!

どんどん幸せになっていく!

そう確信した今回のインタビューでした。

2歳&0歳をワンオペする大変さを痛感した、動物園へのお出かけ(今となってはかけがえのない思い出)

やっぱり前向きな言葉は最高です。

ということで第1話では、1年間の育休取得後、仕事に復帰した今感じる率直な思いについて、お話を伺いました。

次回は、育休の取得期間や公務員のキャリア形成について、かなり掘り下げてお話を伺います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

ではまた次回、お会いしましょう!

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