【後編】佐賀と鹿児島をつなぐ男【池田康朗|鹿児島県庁】

地域づくりプロデューサー養成講座

毎年、鹿児島県内の各地で活躍する人材を輩出する「本気の地域づくりプロデューサー養成講座」

この講座の受講生たちに、定期的にインタビューをして、受講生が年々変化していく様子を応援しようという本企画。

今回のゲストは、鹿児島県庁の職員として働く池田康朗さんです。

この記事は5分で読めます^^

後編では、佐賀から鹿児島に戻ってきて悩んでいる話や、思い描く未来について、お話を伺います。

左側が池田さん。いい写真。

<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>

佐賀でできて鹿児島でできないこと

電子化と紙文化

森満
森満

インタビューの最初の方で、「今、実は悩んでるんです。。」とおっしゃっていたように思います。

どの辺に苦しさを感じてますか?

池田さん
池田さん

そうですね。。笑

大きく2つあって。

1つ目が、佐賀県庁で出来てたことが鹿児島県庁で出来てないということです。

まだ、佐賀で元気だったころの様子。完璧な笑顔。
森満
森満

というと?

池田さん
池田さん

具体的に言うと、電子化ですかね。

佐賀県庁は電子化がめちゃくちゃ進んでいて。

職員が共有データやチャットを活用して業務を遂行できていたので、作業効率が高かったんですよ。

森満
森満

そうか。。

その環境を知ってしまった上で、紙文化の根強い鹿児島で仕事をするってなると。。

池田さん
池田さん

全てがストレスに思えてしまって。

あれもできない。。これもできない。。っていう。

この画像はイメージです。 引用:O-DAN(オーダン)
森満
森満

なるほど。。

鹿児島市役所も完全なる紙文化なので、少し気持ちが分かります。

佐賀県庁の作業環境に触れたことない僕でさえ、

紙できれいに保存する必要が本当にあるのか?

この資料は何のための資料なの?

紙資料の語尾(ですます)を何回も修正する必要性とは?

みたいなことを山ほど感じてるから、池田さんの場合は尚更感じるかもですね。

池田さん
池田さん

まさに。

紙ベースの資料を何度も手直しするたびに、「これをやる意味とは?」って考えてしまって。。

森満
森満

池田さんが佐賀で経験した働き方は、鹿児島県内の多くの自治体職員に共有してほしいなぁ。

まさにICT化への過渡期だからこそ、やれることがたくさんありますもんね。

池田さん
池田さん

佐賀県庁の働き方が鹿児島で出来れば、職場環境が劇的に改善すると思います。

業務がラクになる職員が増えるはずなんだけどなぁ。

森満
森満

雑務を効率化して、時間をかけるべきポイントに職員がしっかりコミットできれば、結果的に鹿児島のためになると思います。

ちなみに、悩んでる理由の2つ目を伺ってもいいですか?

とにかく時間がない

池田さん
池田さん

2つ目は、業務が忙しすぎて、佐賀に居た時みたいに面白い人に会ったり、イベントに行く機会がほとんどなくなってしまったことですね。

森満
森満

佐賀に居た時は、土日をフルで使ってイベント行ったり、人に会ったりしていたっておっしゃってましたもんね。

池田さん
池田さん

ですね。。

とにかく忙しくて、心と身体が病んでいって。

あんなに情報源として利用してたFacebookを開く気力すら無くなってしまって。

森満
森満

なるほど。。

池田さん
池田さん

僕は業務に追われ、職場と家を往復してる生活。

その間、佐賀で出会った友人達は、どんどん新しいこと、楽しそうなことにチャレンジしてる。

その様子がFacebookでアップされるたびに、自分ひとりだけ置いてけぼりになったような疎外感を感じていました。

地域づくりプロデューサー養成講座について

受講の理由は現状打破

森満
森満

そんな中、鹿児島県主催の地域づくりプロデューサー養成講座を受けることになるわけですが。

業務だけで手いっぱいのはずなのに、なぜこの講座を受講をしようと思ったのですか?

池田さん
池田さん

とにかく、この状態から抜け出したくて。

業務量はコントロールできないから、無理やりにでも鹿児島の面白い人たちと会うことで、精神的に辛い状況だけでも脱出したい!!

っていう必死な思いで受講しました。笑

森満
森満

それは、、珍しい理由。笑

池田さん
池田さん

あとは、佐賀県庁時代にこの講座と似たような事業、例えばローカリストアカデミーのような事業に運営側で携わってたわけですよ。

それで鹿児島に帰ってきたら、周囲で「やけにテンラボっていう名前を耳にするなぁ」と感じていて。

そのテンラボが主催する講座だったので、受けてみようと。

森満
森満

なるほど。

池田さん
池田さん

講座の講師陣の顔ぶれを見た時に、佐賀県時代に知り合った加藤潤さんの名前があったことと、森満さんも講師で掲載されているのを見て、「鹿児島市役所の人もいるんだ!」って思って。笑

鹿児島のレジェンドこと、加藤潤さん。似顔絵がそっくり。

佐賀と鹿児島をつなぎたい

森満
森満

笑笑

池田さんの中で、将来的に達成したい理想の未来は、どんな状態ですか?

池田さん
池田さん

佐賀と鹿児島をつなぐということが大きな目標ですね。

鹿児島と佐賀の交流プロジェクト「エール2024」を池田さんが担当すれば、伏線が全て回収されるけどなぁ。。
森満
森満

それ、めちゃくちゃ良いですね!

佐賀の人達に愛され、鹿児島で働いている池田さんにしかできないことですし。

池田さん
池田さん

ありがとうございます。

ただ、そこで課題となるのは、僕は鹿児島の面白い人達について、全然知らないということなんです。

森満さんやテンラボの人達なら当然知ってるような鹿児島で活躍してる人を、僕は全然知らない。

だから、まずはそこを知るということが一歩目かなと思っています。

森満
森満

鹿児島の人に会って鹿児島を知ることから始めるわけですね。

池田さん
池田さん

おかげさまで佐賀県の面白い人たちをたくさん知ることができて(まだまだ今からも知りたい!)。

鹿児島の人もこれからたくさん知っていく中で、佐賀と鹿児島、両県の面白い人達をつなげられれば良いなぁと思ってます。

ゆくゆくは、佐賀と鹿児島の、互いに繋がりたい人が参加するローカリストアカデミーをやりたい

森満
森満

めちゃくちゃ良い!

地域づくりで未来を作る SAGA LOCALIST ACADEMY
佐賀で地域づくりを実践する4人との交流イベント【佐賀県 さが創生推進課】
池田さん
池田さん

佐賀と鹿児島の大好きな人達がつながって、両県を行き来しながら面白いことをやり始める未来を想像するだけでワクワクします。

佐賀の人が鹿児島で活躍するのも、鹿児島の人が佐賀で活躍するのも、どちらも僕は嬉しいから。

その輪が広がって行ったら。。

それってみんな幸せなんじゃないかって。

受講生とのつながりが一番の成果

森満
森満

最高ですね。。

2021年の2月で地域づくりプロデューサー養成講座は最終回でしたが、すべて終えた上で振り返ってみて、いかがでしたか?

池田さん
池田さん

地域づくりを現場で担う人には必ず必要な、でもすごく高度なテクニカルなことを扱いつつも、最終的には受講生一人一人の内面や個性に寄り添う講座の姿勢に感動しました!

森満
森満

さすがに佐賀県で人材育成の担当してたことがある人の感想!笑

池田さん
池田さん

個人的には、県の担当課・テンラボさんをはじめ受講生の皆さんとつながりが作れたことが、一番の成果だったと思います!

このご縁も大事にして行きたいです!

地域づくりプロデューサー養成講座最終回の集合写真
森満
森満

長時間にわたるインタビューを受けていただいて、しかもかなり深い部分までお話しいただき、本当にありがとうございました!

池田さん
池田さん

こちらこそ、ありがとうございました!

まとめー後編ー

人たらし

取材前に池田さんのFacebookを眺めていたら、佐賀の方から池田さんがこう呼ばれている場面があって。

インタビューをする中で、この意味が僕にも分かりました。

池田さんと話をしていると、温和な空気感&話を聞くのが上手いから、どんどん自分の話を聞いてほしくなっちゃうんですよね。

誰からも愛される池田さんだからこそ、佐賀と鹿児島をつなぐっていう目標は、実現可能なものだと思えます。

池田さんが佐賀の人達から愛されてることが伝わるnoteはこちら☟

ということで、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

では、また次回お会いしましょう!

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