最前線で働く公務員が、日々何を思い、働いているのかを深堀る『公務員図鑑』
今回のゲストは、鹿児島市役所都市計画課で働く、後藤光佑(@goto_kosuke_tw)さんです。
後編では、プライベートで参加していたPlayCityDaysの話や、プレイヤーとサポーターの関係性についてお話を伺います。
後藤さんの姿をとおして、普段日の目を見ることが少ないけど、必死に働いてる公務員の姿を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです。
<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>
いち個人としての顔
Play City!Daysは想像以上に楽しかった
最近、後藤さんのSNSでよくPlay City!Daysの話題がシェアされてるのを目にします。
参加してみて、どうでした?
楽しかったぁ!!
めっちゃくちゃ楽しかった!
こんなに楽しんだ!!って思った。笑
PlayCity!Daysとは
鹿児島市広報戦略室がテンラボと組んで2019年度から行っている、シティプロモーション事業。
開催レポートがめちゃくちゃ面白いのでこちら☟もぜひ!
どんなところが楽しかったですか?
PlayCity!Daysって、参加者が120人もいて、その参加者たちがチームごとに分かれて活動するイベントで。
鹿児島市内のいろんなエリアで、まち歩きをしたり、PV動画を作ったり、イベントを企画したりして、まちを楽しみながら魅力を発信しようっていう取組みなんだけど、とにかく魅力的な人で溢れかえっているんだよね。笑
PlayCity!Daysに参加しようとする時点で、ある程度同じような思いを抱えてる、共感性の高い人が集まってそうですもんね。
僕は桜島チームに所属していたんだけど、チーム内には、学校の先生もいれば、SEをしている人、ピースボートの企画を考えている人、更には大学生とか高校生アイドルもいたりと、バラエティ豊かで。
だからこそ、意見も特技もそれぞれ違ってて、すっごく新鮮だった。
それはバラエティ豊か!
普通に生活してたら関わることがなかったであろう人と出会えるのは、めちゃくちゃ面白いですよね!
そうそう!
それがチームを超えると、更にヤバくて!
これはぜひ参加して感じてほしいんだけど、まち想いの変態養成所だよ。笑
ZOOMでいつも以上にテンションを上げる意味
一方で、コロナ禍での開催だったからこその難しさもあって。
基本的にオンラインで打ち合わせしたり、やりとりしたりするんだけど、ZOOMでの打ち合わせがめっちゃ難しくてさ。
難しいですよね。。
特に市役所で働いてると、ZOOMを利用して打ち合わせする機会がほとんどないですもんね。
そうだよね。
オンラインミーティングってのが初体験だったし、画面越しだと、お互い思っていることが伝わりにくいんだよね。
なるほど。
それに、1人ずつ交代で話すことになるからさ、特に最初の頃とか、みんな遠慮して無言になっちゃうこともあったりして。
だから、みんなが話しやすい空気になればいいなって思って、いつも以上にテンション上げて、積極的に話すようにしてたなぁ。
なんとなく空気を読み合っちゃう感じ、ありますよね。
ある程度仕切ってくれたり、話を振ってくれる人がいた方が、円滑に進む感じがします。
ちなみに桜島チームでは、どんな取り組みをしたんですか?
チーム内に「桜島観光をしたことがない!」って人もいたし、普段気づかない魅力も発見したいって思っていたから、最初の頃は、とにかくいろんな場所に寄り道しながら探検しまくっていたね。
桜島ミュージアムの福島さんや大村さんにもいろいろ教えてもらったりして。
その上で、自分達なりに感じた桜島の癒しの面を伝える動画を作ってみたんだよね。
動画つくったんですか!?
すごい!!
その後は、「鹿児島の人はみんな桜島が好きだってことを証明したいね」ってことで、SNSを使って「桜島モチーフ」のものを集める取組みをしたり、google mapを使った桜島のPRに取り組んだり、真っ赤に燃える桜島を見たいってことでキャンプを企画したり。
キャンプは雨で中止になっちゃったんだけど、だったら「雨でも楽しめる桜島」の魅力を探しみようって取り組んでみたり。
google mapレビュー×観光
めちゃくちゃ色々やったんですね!
すごいなぁ。。
特にgoogle mapを使った桜島のPRが気になったんですが、どんなことをしたんですか?
桜島のスポットを巡る中で、google mapにレビューが少ないものとか、そもそも登録がされていないけど魅力的な場所が結構あって。
だから、「レビュー溢れる桜島」と題して、クチコミを書きまくったんだよね。
いまいちピンときてないのですが…
なぜレビューを増やそうと思ったんですか?
「どこ行こうかなー」ってお店とか観光スポット探す時に、google mapで場所を検索するじゃない?
その時に、レビューや評価を見て、行くかどうか決めることない?
おお!
あります!!
評価が低いところとか、レビューがない場所だと行きづらいけど、レビューがあったり、評価が高いと、行ってみようかなって気になりますよね。
そうそう。
だから、「ここはいい!」っていう想いをぶつけるかのごとく、レビューを書きまくったね。笑
例えば、国際砂防センター。
行ってみるまでは、国営の難しそうな施設って印象だったけど、実際にはスタッフのおじちゃんが話したがりのすごく良い人で。
だから、それが伝わるようにクチコミを書いたし、写真もたくさん載せたんだよね。
なるほど!
その着眼点、めちゃくちゃ面白いです!
よく「桜島のオススメスポットを教えて」って聞かれるんだけど、その時にはgoogle mapのレビューを一覧にして紹介すれば、言いたいことを全部伝えられるから便利なんだよね。
それに、自分が載せたクチコミとか写真を、どれだけの人が見たかを把握できるんだけどさ、桜島だけでクチコミを見た人が1万件、写真を見た人が7万件を超えてるんだよね!
みんな書かないだけで、結構、google mapのレビュー見てるんだなぁって、びっくりした!
すごすぎる。。
もっと言うと、桜島には良い感じの港とかあるんだけど、そこってgoogle mapに表示されてなかったりするから、観光名所としてgoogleに登録したらmapに表示されるようになるんだよね。
その表示されたことがきっかけで、行ってみようかなって人が増えてくれたら嬉しいな。
桜島には面白い場所がたくさんあるからさ。
本当はプレイヤーになりたかった
それ最高ですね!
少し話が変わるんですけど、後藤さんってずっと『陽』のオーラ出てるなぁって感じていて。笑
昔からポジティブな感じなんですか?
いやーどうかな。。
無理やりギア上げてるところもあるよ。笑
僕自身、後藤さんのポジティブさにめちゃくちゃ助けられてて。
バカンスでもコーヒー手伝ってもらったり、役所内で立ち上げたコミュニティでも二つ返事で仲間になってくれたり、今回も立ち上げたばっかりのメディアなのに、取材に応じてくれたり。
客観的に見た時に、挑戦する人に対して伴走するのが、めちゃくちゃ上手だなぁと感じてます。
僕はね、本当は森満くんみたいなプレイヤーになりたかったんだよね。
自己紹介とかする時にさ、「私はこれをやりました!」ってみんなの前で堂々と言えるものがあるとさ、信頼というか、話を聞いてみようってなるじゃん。
そういうのをつくりたくて。
だから、リノベーションスクールにも参加したんだけどなぁ。
そうだったんですね。
でも、結局リノベーションスクールの対象案件は事業化できなかった。
僕には、わかりやすい「これやりました!」がないんだよ。
だから切り替えて、サポーターになろうって決めたんだ。
その話、リノベーションスクールの後に、後藤さんから聞いた気がします。
プレイヤーとサポーター
特に団地活性化のワークショップみたいな場で感じるんだけど、「地域で何かやりたい!」って人と話をする時に、わかりやすい「これやりました!」があると、強いのよ。
若い子たちと話をすると、プレイヤーになりたい子が多い印象を受けます。
ただ、僕はサポーターの方が尊いし、貴重だなと思っていて。
いやー、プレイヤーの方が貴重じゃない?笑
いや!笑
まじめな話、プレイヤーの周りには一緒に伴走するサポーターの存在が不可欠なんですよ。
特に成功事例みたいな部分で紹介されるものって、プレイヤーが目立ちやすいけど、サポーターやお客さん、家族も含め、チームの成果物でしかない。
一人で生きてるわけじゃないってことを、プレイヤーになりたい人こそ、分かっておかないといけないよなぁって思います。
なるほどね。
そう言われると、ますますサポーターを目指したくなってきた。笑
とにかく、これからも一緒に面白いこと仕掛けていきましょうね!笑
今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
まとめー後編ー
PlayCity!Daysでの取り組みや、google mapレビューの話、プレイヤーとサポーターの話など、全体を通して、自分ごと化する能力がめちゃくちゃ高いなぁと思いました。
自分ごとor他人ごとっていう観点じゃなくて、面白いもの、楽しいものはすべて自分ごととして捉え、自分にできることを探して実践する力がズバ抜けているなぁと感じます。
ということで、前編中編後編の三部作でお届けしましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回!
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