【前編】採用面接試験が日常会話のように感じたワケ【齊藤優花|鹿児島県庁2022採用】

公務員図鑑

最前線で働く公務員が、日々何を思い、働いているのかを深堀る『公務員図鑑』

今回のゲストは、2021年度の採用試験に合格し、鹿児島県庁への採用が内定してる鹿児島大学4年生の齊藤優花さんです。

この記事は6分で読めます^^

前編では、鹿児島県庁特別枠試験の話や、鹿児島県庁職員という道を選択した想いについて、お話を伺いました。

”鹿児島が好きだから公務員として働く”という齊藤さんの姿をとおして、普段、日の目を見ることが少ないけど、必死に働いてる公務員の姿を少しでも身近に感じてもらえると嬉しいです。

<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>

齊藤優花さんのプロフィール

鹿児島県出身。

鹿児島大学法文学部4年生。

人文学科多元地域文化コースで、主に多文化交流について学んでいる。

学業や管弦楽団での活動に加え、NPO法人響で外国人に対して日本語を教える活動を行っており、その中で日本で暮らす外国人の困りごと等、生の声に触れる。

ここ1年間でさまざまな面白そうな場所やイベントに顔を出し、鹿児島で働く面白い大人たちに出会ったことで、鹿児島愛が膨れ上がり、鹿児島県庁を受験し、採用される。

2022年4月から鹿児島県庁職員として働く予定。

鹿児島県庁の採用試験について

特別枠試験=SPI+面接

森満
森満

今日はよろしくお願いします!

お話しできるのを楽しみにしてました!

齊藤さん
齊藤さん

こちらこそ、よろしくお願いします!

森満
森満

鹿児島県庁に内定したとのことで!

おめでとうございます!!

特別枠試験を受けたんですっけ?

齊藤さん
齊藤さん

ありがとうございます!

そうですそうです!

森満
森満

鹿児島県庁の特別枠試験って、いわゆる通常の公務員試験とは違うんですか?

齊藤さん
齊藤さん

違いますね。

民間企業の採用試験を受けるような学生を対象にした試験で。

一般的な公務員試験の対策をしてなくても受験できる内容になってて、SPI面接で受験できる感じでした。

森満
森満

なるほど!

SPIの試験対策って、どんな感じでやったんですか?

齊藤さん
齊藤さん

問題集を買って、独学でやってましたね。笑

森満
森満

SPIが一次試験で、それに合格したら面接がある感じ?

齊藤さん
齊藤さん

ですです!

SPIに合格した後、面接試験があるんですけど、1日で2回の面接がありましたね。

森満
森満

あ!なるほど!

1次面接に受かったら2次面接とかじゃなくて、一気に2回の面接があるんですね!

齊藤さん
齊藤さん

そうなんですよ!

しかも面接と面接の間が10分ぐらいしかなくて。笑

森満
森満

対策を練る余裕もなく、一気に終わるんですね。笑

面接官は年齢層高めの人?

齊藤さん
齊藤さん

私の場合は、若い感じの面接官が1回目の面接上層部的な感じの面接官が2回目の面接、みたいな感じでしたね。

森満
森満

もともと鹿児島県庁が第一志望だったんですか?

齊藤さん
齊藤さん

そうです!

鹿児島県庁と鹿児島市役所で迷った結果、鹿児島県庁を選択しました。

鹿児島県庁。この組織で2022年4月から働く。

なぜ鹿児島県庁だったのか

森満
森満

鹿児島県庁を選択した、齊藤さんの心の動きを教えてもらっても良いですか?

なぜ鹿児島県庁を選ぶことに?

齊藤さん
齊藤さん

鹿児島県庁を選んだ理由は、大きく二つあって。

一つ目は、自分の倫理観を生かして、いろんな分野から鹿児島で暮らす人を少しでも『楽』にできたらなと思ったからです。

生きづらさを解消する&楽しいと思ってもらうの両方の意味で!

森満
森満

なるほど。

齊藤さん
齊藤さん

二つ目は、在住外国人支援を大学で学んで、マイノリティの方への対応って行政にこそできることだなと感じたからです。

いやっ、民間にもできるかもですけど、行政がやることで『この場所で自分の存在を認められている』と感じることができるんじゃないかなぁって。

森満
森満

うんうん。

齊藤さん
齊藤さん

鹿児島市じゃなくて鹿児島県にしたのは、『協力体制づくり』に興味があったからです。

各市町村でやっている取り組みに横串をさせたら、もっと効率よく、よりよい取り組みができるのではないかなと思って、市町村とやりとりができる県を志望しました!

森満
森満

最高。

刺していきましょう!横串!!

面接でどんなこと聴かれた?

森満
森満

ちなみに、鹿児島県庁の面接って、どんなことを聴かれるんですか?

特別枠試験って面接を重視するイメージだからこそ、何を聴かれるのかすごく興味があって。

齊藤さん
齊藤さん

どんな仕事をしたいか?

大学で頑張ってきたことは?

今までの経験を鹿児島県庁でどう活かせる?

鹿児島の課題は?その課題を解決するためには?

残業があっても大丈夫?

みたいな感じでしたね。

森満
森満

突拍子もない質問っていうよりは、思いのほか、オーソドックスな質問ばかりに見えますね。

面接対策はしっかりやっていきました?

齊藤さん
齊藤さん

…かなりやりました。笑

森満
森満

笑笑

齊藤さん
齊藤さん

私自身、『私はこういうことをやりたい!』とか、『こういう想いで公務員になりたい』っていう、の部分がしっかりあったので。

その軸を持っていたから、自然に答えられたんだと思います。

森満
森満

それ、かなりキーポイントだと思います。

芯の部分を持ってるか持ってないかで、全然受け答えも変わってきますもんね。

齊藤さん
齊藤さん

なので、面接なんだけど、全部日常会話のような感覚で答えられたといいますか。

森満
森満

すごい!

面接試験を日常会話って思えてる時点で勝ちだよなぁ。

そういう普通の質問を投げかけながらも、上っ面の言葉なのか、本当に想ってるのかみたいな、受験者の芯の部分を面接官はしっかり判断してるんだと思います。

終始笑顔でインタビューに応じてくれた齊藤さん。

共生協働と外国人支援

森満
森満

ちなみに、どこの職場で働きたいです?

齊藤さん
齊藤さん

共生協働系の部署or外国人支援的な部署で働きたいですね。

そこだったら、私の興味と専門性が活かせるなと思っていて。

森満
森満

めっちゃいいですね!

共生協働しましょう!

たとえ配属先が違ったとしても、一緒にやっていきましょう!!笑

齊藤さん
齊藤さん

ですね!笑

どこに配属されるかなんて分からないですもんね。

でも、鹿児島のために働けるのなら、どこの部署でも精一杯働かせてもらいます!

森満
森満

素晴らしすぎる…

民間半分、公務員半分

森満
森満

そもそも、なぜ公務員になろうと?

公務員になることを視野に入れたのは、いつぐらいからだったんでしょう?

齊藤さん
齊藤さん

就活が始まる大学三年生の頃から、公務員も選択肢のひとつとしてはずっとあって。

森満
森満

その頃はまだ選択肢のひとつだった?

齊藤さん
齊藤さん

正直、大学三年の頃は、民間企業への気持ちが半分、公務員が半分みたいな感じだったかもしれません。

クリエイティブへのあこがれ

森満
森満

なるほど。

ちなみに民間企業はどんな会社に注目してたんですか?

齊藤さん
齊藤さん

ハウスメーカーとか、パッケージデザインの会社とかに注目していました。

なんか…クリエイティブなものへのあこがれがあって。。笑

森満
森満

なるほど!笑

齊藤さん
齊藤さん

相手が必要としているイメージを『こういうものがいいんじゃないですか?』って提案する。

相手の必要なものを提案できるような仕事がいいなと思って。

森満
森満

おもしろい!

インターンとかも参加したんですか?

齊藤さん
齊藤さん

しましたしました!

ハウスメーカーは数社行かせてもらって。

鹿児島市役所の国際交流課にもお世話になりましたよ。

森満
森満

おお!

そうなんですね!!

齊藤さん
齊藤さん

国際交流センターで働かせてもらって、公務員として働く雰囲気を味わわせてもらいました。

大学までの蓄積を活かす

森満
森満

その状況から、なぜ公務員を目指そうと?

齊藤さん
齊藤さん

ひとつは、公務員の方が大学までの間に培ってきた経験が活かせそうだと思ったから。

もうひとつは、『公務員フェス』に参加して、積極的に動いてる公務員の方に話を聴く中で、公務員って面白そうだなって思えたからです。

森満
森満

公務員フェスは、鹿児島県庁で働く1年目の職員の方が主催してるイベントなんですよね。

その言葉を聴いて、主催者は泣いて喜んでると思います。笑

齊藤さん
齊藤さん

笑笑

いやでも、私にとっては本当に充実した良い場だったんですよ。

リアルに働いてる公務員の、しかも積極的に動いてる方の話を聴ける機会って、全然ないので。

森満
森満

素晴らしい場ですよね。

齊藤さん
齊藤さん

今までイメージしてた公務員像が良い意味で崩れて、すごく面白かったです。

全編オンラインで開催される公務員フェス。外に出にくい公務員のリアルな情報を共有する貴重な場となっている。

大学生活の話

多元地域文化コースでやってること

森満
森満

話は変わりますが、今って大学四年生ですよね?

鹿児島大学の法文学部でしたっけ?

齊藤さん
齊藤さん

そうです。

法文学部人文学科多元地域文化コース

森満
森満

多元地域文化…?

齊藤さん
齊藤さん

名前が難しいですよね。笑

文学、歴史、言語、文化、哲学、メディア等など、かなり広い分野を網羅する学科なんですよ。

森満
森満

すごい!

その中で特に何を学んでるんですか?

齊藤さん
齊藤さん

私の場合は、多文化交流についてですね。

卒論では、外国人労働者について取り組もうと思っていて。

森満
森満

なるほど。

齊藤さん
齊藤さん

外国人労働者が働いてる現場で危険な場面があった時、どんなコミュニケーションを取っているのか

どこに言語的な壁があって、企業はどんな対策をしてるのか。

そういう方向性でいこうと思っています。

って言いながら、まだ全く頑張れてないんですけど。。笑

学外の活動として、NPO法人で日本語を教えている齊藤さん。

まとめー前編ー

面接が日常会話のような感覚だった

特別枠試験で特に重要視されると思われる面接

その面接を日常会話のような感覚たらしめた背景には、齊藤さんの『こういう想いで公務員になりたい』っていう、ブレない軸があったから。

このを、大学4年生の時点で見つけられたということ。

このことは、齊藤さんがこれから生きていく上で、大きな強みになるんじゃないかなぁと、そう感じました。

ということで、前編では鹿児島県庁特別枠試験の話や、鹿児島県庁職員という道を選択した想いについて、お話を伺いました。

後編では、NPO法人での活動を通して感じていることや、思い描く暮らし方について、お話を伺います。

ではまた次回、お会いしましょう!

前編 採用面接試験が日常会話のように感じたワケ【就職活動編】

後編 現場のリアルな声を公務員に届けたい【働き方編】

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