【育休から1年後】力を抜いて仕事する方がうまくいく【上木寿人|鹿児島市役所|第7話】

公務員図鑑

最前線で働く公務員が、日々どんな思いで働いているのかを深堀る『公務員図鑑』

今回のゲストは、鹿児島市役所で働き、10ヶ月間の育児休業を取得していた上木寿人さんです。

この記事は7分で読めます^^

第7話では、10ヶ月間の育休取得後、仕事に復帰して1年経った今、感じる思いについて、お話いただきました。

<聞き手=森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>

育休復帰後1年経過した今

森満
森満

2022年4月に10ヶ月間の育休から復帰して、はや1年経ちました。

改めて育休中のことを振り返った時に、何を一番印象的に思い出しますか?

上木さん
上木さん

やっぱり育休中は幸せだったよね。

それに尽きるなぁ。

森満
森満

そうなりますよね。

上木さん
上木さん

育休を取り始めの時期はしんどいこともあったけど、途中からは毎日「いいなぁ。幸せだなぁ。」っていう気持ちしかなかったのよ。

復帰した今は、「生きていくために辛いこともあるけどそれも乗り越えていかないといけない。。」ぐらいの感じで毎日過ごしてるね。笑

森満
森満

..沁みる。

上木さん
上木さん

仕事がそれではいけないんだけどね。

「辛いけど乗り越えていかないといけない!」って思ってしまうような仕事、向いてないからしちゃいけないのよ。

森満
森満

たしかに。笑

上木さん
上木さん

頭では分かってるんだけど、やっぱり引っ張られちゃうよね。

仕事のつらいことってプライベートの時間も考えちゃうから、良くないよなぁ。

森満
森満

『仕事は最小限で効率よく終わらせて、家族や自分に時間をたくさん使うって、普通に考えたら当たり前のことですけど、公務員の中では完全に少数派ですよね。

上木さん
上木さん

そうだね。

あんまり理解してもらえない部分ではあるよね。

機嫌良くいることの効果

森満
森満

周りに理解者が少ない中で働く時に、何か意識してることってありますか?

上木さん
上木さん

いつも機嫌良くいようと思ってるかな。

ポジティブな空気をみなさんに広げていけたらって思ってるよ。

森満
森満

なるほど!

機嫌良くいるって、めちゃくちゃ大事ですよね。

上木さん
上木さん

当然生きていくためにお金は必要だからさ、「お金を稼ぐためには嫌なことも我慢して耐えなさい」って言われちゃうのかもしれないんだけど。

でも、さ。

毎日「今日は幸せだったなぁ。楽しかったなぁ。」って思いながら生きていきたいって、どうしても思っちゃうのよ。

森満
森満

うんうん!

上木さん
上木さん

なのに「今日は幸せだったなぁって思えない日」がたくさんあって

森満
森満

おそらく、育休中は幸せを感じる時間が長かったからこそ、リバウンドが大きいんじゃないですかね?

上木さん
上木さん

そうそう。

ほんとにそうだよね。

『仕事って辛いもんだよ』っていう人もいるけど、僕はそれじゃ嫌なんだよなぁ。

もやもやを抱えながら働く人へ

森満
森満

上木さんが今感じてるようなモヤモヤを同様に抱えてる人って、実はたくさんいるんじゃないかと思ってるんですけど、そんな方へ何かアドバイスありますか?

上木さん
上木さん

アドバイスっていうほどでもないけど..

仕事って100パーセント楽しくは過ごせないかもしれないけど、楽しそうに生きることはできると思ってるのよね。

森満
森満

ほうほう!

上木さん
上木さん

楽しそうに過ごそうって思えば思うほど、脳が騙されていくからさ。

意図的に笑顔でいることで、なんとなく楽しくなってくるよね。

森満
森満

気持ちが沈んじゃいそうな時でも、頑張って笑顔でいるみたいな?

上木さん
上木さん

そうそう。

笑顔でいるとか、ポジティブな声掛け周りにすることで、周りの人からも「あの人なんか楽しそうだな」って思ってもらえるから。

森満
森満

そういう人が職場に1人いると、職場の雰囲気が大きく変わると思うなぁ。

上木さん
上木さん

だってみんな、本当に大変そうなんだもん。笑

でも、僕としゃべることで笑顔になってくれる人もいるからね。

ありがたいなぁと思ってるよ。

森満
森満

上木さんの存在に救われてる人、たくさんいると思います。

上木さん
上木さん

そうだったら嬉しいな。笑

仕事の優先順位

森満
森満

僕からみると、公務員のみなさんって頑張りすぎなんじゃないかと思うんですよ。

余白がないといいますか。

上木さん
上木さん

頑張ってるよね。

めちゃくちゃ頑張ってる。

僕は同じように頑張れないのよ。

ただ、僕みたいな人間も許してほしい。笑

森満
森満

笑笑

上木さん
上木さん

この楽しく生きようっていう思いだけでは、根本問題は解決できないよね。

それは育休復帰してからのこの1年間で気づいた。

森満
森満

まぁ、自分自身を誤魔化してるだけですもんね。

上木さん
上木さん

そうそう。

気づいた後にどう行動するかが大事なのよ。

色んなことを考えながら柔軟に動いていかないといけないなぁと思ってる。

森満
森満

そこで柔軟に動くためには、自分の中に余白を持っとかないといけないですよね?

ギチギチに仕事詰め込んでたら、動く気力なくなっちゃうから。

上木さん
上木さん

まさに。

だから、僕は周りの人に「仕事は優先順位低いんだー。」って言ってるよ。

森満
森満

言っちゃってるのすごい。笑

力を抜いて仕事をする効果

上木さん
上木さん

でも人に迷惑かけたりはしないんだよ。

やることはしっかりやるんだけど、力抜いて仕事するほどうまくいくってことが分かったんだよね。

森満
森満

なるほどなぁ。

上木さん
上木さん

僕なんていい年齢だからさ、色々な仕事が振られるんだけど、それでもどんどん力抜いていくのよ。笑

森満
森満

「仕事が振られるほど力を抜く」って、さらっと言ってますけどすごく本質捉えてると思います。

でも僕には出来ないなぁ..苦笑

だからすごいなぁと思います。

上木さん
上木さん

まぁ悩むこともあるんだけどね。笑

まとめー第7話ー

「今日は幸せだったなぁ。楽しかったなぁ。」って思いながら生きていきたい

育休から仕事復帰し1年が経過した上木さんが語ってくれた、仕事に対する葛藤

今まさに育休から復帰したばかりの私自身、大きく直面している課題と全く同じ悩みだったので、すごく共感しました。

育休で過ごしていた毎日がとても豊かで充実していたが故に生まれた葛藤は、自分自身の人生をもう一度見つめ直すというポジティブな悩みだと感じました。

これも育休を取る大きなメリットだと感じています。

ということで今回は、10ヶ月間の育休取得後、仕事に復帰して1年経った今、感じる思いについて、お話を伺いました。

次回は、育休を経て上木さんが逆単身赴任生活を送っている現状について、経緯や意図を深くお聞きしようと思います。

ではまた次回、お会いしましょう!

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