こんにちは!
鹿児島市役所で建築技師として働く森満と、鹿児島市役所職員で絶賛育休中の上木です。
2021年12月17日に南九州市役所で開催された南九州市職員労働組合青年部の学習会。
テーマが『男性の育児休業』ということで、ありがたいことに僕らにお声掛け頂いたので、学習会に参加してきました。
絶賛育休中の上木と、過去2度の育休を経験した森満が、 南九州市職員労働組合青年部の皆さまに向けてリアルな育児家事の様子をお届けしましたので、当日の様子を是非お楽しみください!
育休トーク
①登壇者の自己紹介
森満 誠也(もりみつ せいや)
鹿児島市役所の住宅課で働く33歳です。
僕、妻、6歳長男、3歳長女、1歳次男の5人家族。
この写真☝、鹿児島ユナイテッドFCの試合を宮崎に観に行った時のやつなんですけど、宮崎のユニリーバスタジアム新富が最高だったので、是非来年行って欲しいです。
鹿児島市役所では建築技師として働いてるんですけど、それとは別に上木さんとカゴシマベースっていうWEBメディアをやってて。
公務員として組織の中でもがきながら闘ってる職員のパーソナルな部分を深掘りしたメディアになってるので、良ければ見てください!
上木 寿人(うえき ひさと)
鹿児島市役所のグリーンツーリズム推進課で働く41歳。
2021年6月から2022年3月まで10ヶ月間の育休中です。
出身が徳之島っていうところで、この写真☝は実家の近くにある海なんですけど、めちゃくちゃきれいなので、是非一度行ってみてください!
あとこれ☝、めっちゃ良い写真でしょ?
撮ってくれたのはプロカメラマンの義理の姉なんですけど、もし興味のある方がいらっしゃったら、詳しく教えますので連絡ください!笑
育休中夫の1dayルーティン
森満家の場合
2019年4月に1ヶ月間(2人目の時)、2020年4月から9月に6ヶ月間(3人目の時)、それぞれ育休を取っています。
で、2022年1月に子どもが産まれる予定(4人目)で、2022年4月から2023年3月の1年間、育休を取る予定でございます。
今日お話しする1dayルーティンは、6ヶ月間の育休を取った時の1日を持ってきました。
『今日頑張ったわ!』っていう1日はこんな☟感じ。
赤丸で囲んでるところが皿洗いと洗濯なんですけど、なんかね、皿洗いと洗濯で1日が終わるんですよ。
育休を取る前に、よく妻から、
手が荒れるのよね。。洗濯物もたまるのよね。。
って言われてたんですけど、
いや、そんなのさ、ちゃちゃっとやればいいじゃん!笑
って返してて。
にもかかわらず、自分が主体として家事育児をやり始めた瞬間に、手も荒れて痛いし、洗濯機何回まわせばいいのかっていうぐらい洗濯物もたまる。
最初の1ヶ月目で、完全に病みましたね。
っていうのも、家のことを主体で動き始めると、本当に逃げ場がないんですよ。
基本的に家族としか話しない生活が続くし、出産直後の妻には負担をかけたくないから、話せる人がいない。
家事育児を主体でやってる男性って、周りに全然いないので、だれも分かってくれない。
夜に子どもを寝かしつけた後、眠い中起きてきて、大量に溜まった皿洗いをする。
隙間時間で洗濯物をまわし、干す。
この生活が辛すぎて、ドラム式洗濯機と食洗機、買いましたもんね。笑
洗濯物を干すって、1回の作業量だけでみるとすごくちっちゃいことなんだけど、1日複数回×毎日だから。
長い時間軸で考えたら、めちゃくちゃコスパ良いと思います。
話を戻すと、朝から晩まできっちり働く一日もあれば、『今日何もしたくないんだけど。。』みたいな一日もあるわけで。
これ☝、改めて見ると、とても育休中とは思えない一日ですよね。笑
でも、僕が頑張る日もあれば、妻が頑張る日もある。
そこは持ちつ持たれつというか、夫婦間の信頼関係かなと思います。
上木家の場合
僕は今育休中なので、リアルな日常の流れを持ってきました。
森満くんみたいに、頑張った日とだらけた日、2パターン持ってきてて。
頑張った日でいうと、こちら☟
僕、朝4時に目が覚めるんですよ。
これはもうね、目が覚めちゃうんですよね。
6時に家事がスタートして、寝る前までずっとやることがある状態。
これを続けた結果、森満くんと同じように1ヶ月目で病んでしまって。
何ていうか、気力が無くなっちゃって。。
我が家は助産院で出産したんですけど、1ヶ月検診に連れて行った時に面白い話を聴いたんです。
助産院で出産した家庭って、パパが育休を取る家庭が多いみたいなんですけど、1ヶ月検診に連れて来ると、パパが一番暗い顔をしてるんだと。
とある家族は、ママがパパに対して、
パパ!顔が疲れすぎてるから、一日ゆっくり休んできなさい!
って、育休中に有休をママからもらったパパもいたらしくて。笑
それぐらい、家事育児ってまじめにやろうとすると大変なんですよね。
よく考えたら、仕事って、ある程度自分のペースでやれるし、自由じゃないですか。
家事育児って、「めんどくせーなぁ」って思っても、決まってることは決まった時間に必ずやらないといけないので。。
でもまぁ、こういう☝笑顔を見ると、元気になることもある。
これ、なんで子どもが笑ってるかっていうと、カメラの向こう側に妻が居るからですよ。
ただずっと笑ってくれてるわけではなくて、一緒にいる時間は長いのに、未だに泣かれることもあります。笑
こっち☟がだらけたパターンの一日ですね。
だらけたパターンなのに、朝4時に起きてますけどね。笑
起きる時間は一緒なのよ。笑
たまに、妻が子どもを外に連れて行ってくれることがあるんです。
友だちと会う予定があるから、今日は私が連れて行くわ。ごめんね!
って妻からは言われるんですけど、心の中ではガッツポーズしてます。
その後、僕が自由になれるから。笑
そこから散歩がてら、近所のカフェに行ったり。
子どもが寝たら自由になれるから、いかに子どもを寝かせるかっていう戦いですよね。笑
あとはサウナに行ったり、夜もビール飲んだり。
それで19時半に寝るんですか?笑
寝る寝る。
もうね、寝るのよ。笑
あと、さっき森満くんの言ってた食洗機とドラム式乾燥洗濯機なんですけど、我が家も10万円の給付金と夏のボーナスで、それぞれ導入してて。
これは絶対買った方がいいです!
家事してた時間が自分の好きなことをする時間に変わるので、まだ持ってない人はすぐAmazonでポチッた方がいい!笑
森満が上木に育休のリアルを質問する時間
Q1『育休を取る』って伝えた時の職場の反応は?
ここからは、現在育休真っ只中の上木さんに、みなが聴きづらいことをズバズバ聴いていこうと思います。笑
まずはやっぱり、育休を取ることに対する職場の反応。
これですよ。
これね。笑
僕らよりも下の世代は、男性が育休を取ることに対して『普通だよね』って受けとめる人が増えてるんじゃないかなと思うんですよ。
ただ、やっぱり僕らよりも上の世代って、そもそも自分が子育てをしてる時、そんな環境じゃなかったわけじゃないですか?
誰よりも遅くまで残業してナンボだみたいなね。笑
そうそう。笑
そういう先輩とか上司から『男が育休を取るなんてけしからん!』って言われるんじゃなかろうか。。っていう不安があるんじゃないかと思いまして。
忙しい職場ほど『お前、、職場の状況分かってんのか?』って思われるんでしょうし。
森満くんが育休を取った時はどうだった?
2019年と2020年だよね?
ですです。
正直、かなり悩んだし、気をつかいましたね。
僕が技師職だっていうことも、大きく影響してると思います。
だよね。
僕の場合は、2021年の6月から育休を取り始めたわけだけど、課長とか係長に『育休を取ります』って伝えたのが2020年の12月ぐらい。
かなり早いですね。
そうそう。
そこで話をしたら、「あー、そうなんだ!分かったー。」って言われて。
それぐらいの、軽い感じだったのよ。笑
ほう。笑
「年休取ります!⇒分かったー!」
ぐらいの、さらっとした感じで。
へぇー!
うらやましい。。笑
多分だけど、鹿児島市役所としても今、男性の育休取得を推進しようみたいな流れがあって、管理職も意識してるんじゃないかなぁと思うのよね。
だから、「なんで育休なんて取るんだ!」みたいなことは、一切なかったよ。
なるほどなぁ。
しかも、僕は6月から育休開始だったんだけど、4月から1人、僕の後任が来てるわけ。
だから、一番忙しい年度初めの4-5月に、課としては1人増えてる状態で。
うちの課長からは「ありがとう。上木くんが育休を取るって言ってくれたおかげで、忙しい時期を乗り切れるよ」って言われたもん。笑
最高。笑
そんな環境だったら、育休めちゃくちゃ取りやすいですよね。
でもさ、育休に対する鹿児島市役所の雰囲気って、今年大きく変わったなって思ってて。
周りでも1年間育休を取ってる男性職員、結構知ってるもん。
間違いないですね。
ただ、人が少ない職場とか職種だと、どうしても言い出しづらい部分はまだあると思うなぁ。
それはあるよねぇ。
Q2 お金は大丈夫なの?
育休って、無給じゃないですか。
手当金があるとはいえ、育休を取ってから180日間が67%、181日目から1歳の誕生日までが50%の給付っていう状況で。
1歳以上は手当金も0。
これって、長期で育休を取れば取るほど、正直キツイですよね?
これ、%で見るとかなりキツいなぁと思ってたんだけど、社会保険料が免除になったりするのよね。
実際の手取り額だと、もう少し%が上がる?
うんうん。
67%と言われながらも、実際に振り込まれる手取り額で見ると80%ぐらいかな。
だから、思ってたよりは、なんとかやっていけるんじゃないかなっていう印象。
なるほど。
僕は育休が半年間だったんですけど、正直かなり厳しかったですね。
そもそも、普段の100%の給与で赤字なので。笑
なるほど。笑
しかも、手当金が振り込まれる日にタイムラグがあるじゃないですか?
4月に振り込まれると思ってた手当金が6月に振り込まれて、5月分が7月、6月分が8月みたいな振り込まれ方をするので、4-5月が完全に手取り0円だったんです。
ここで完全に貯金が死にましたね。笑
そうだよね。笑
だから、来年の4月から1年間育休を取るんですけど、お金のことだけ考えると正直『大丈夫ではない』んですよ。笑
でも、育休で失うものがお金だとすると、育休で得られるものもあって。
そこの天秤ですよね。
我が家もお金の部分については、夫婦で話しましたね。
もちろん収入は減るから、今までより生活は大変になる。
でも、最終的な決め手としては、この育休を取った1年間って、死ぬ前に絶対思い出すよねと思って。
良い思い出として。
なるほど。
死ぬ前の走馬灯で、『あぁ、あの時、仕事を休んで、家族と幸せな時間を過ごせた』って、絶対思い出すよなぁって。
じゃあ、絶対取った方がいいよねって。
Q3 育休を取って半年経過。今、どんな心境?
上木さんは6月から育休を取って、半年間が経過したわけですよね?
率直に、今、どんな心境ですか?
今ね、楽しいよ!
ほぉ!楽しいんですね!!
最初はすごくきつかったけどね。笑
ずっと仕事をしてきた生活から、急に家庭中心の生活になったわけじゃない?
今までと同じ家、同じ家族で過ごしてるはずなのに、生活環境とか自分の感じ方が全く変わったというか。。
なるほど。
妻からは「1年間留学したようなもんだよ」って言われて。
留学?
「他の国で生活すると、しゃべる言葉も環境も変わるでしょ?」って言われて、たしかにそうだなと。
全く違う、新しい世界に行ったような感覚。
だから、育休を取った人は、まじめな人ほど悩むと思うんですよ。
うんうん。
ただ、留学して最初は戸惑っても、1ヶ月もするとだんだん環境に適用しようとするじゃない?
育休もそれと一緒で、家事育児も工夫し始めるんです。
そこからは段々と楽しくなってきた。
へぇ!
楽しくなってきたのは、めっちゃよかったです!
だって、以前、育休取りたての上木さんにインタビューした時、「仕事してー!」って言ってたじゃないですか?笑
そうそう!笑
職場に行くとさ、自由になれるじゃない?
あの時は『家にいると自由じゃねぇなぁ』って感じてて。
自由じゃねぇなぁ。笑
だってさ、妻に対して、『授乳以外全部僕がするから!』って言って、育休に入ったのよ。
いざ、家事育児の生活に突入したら、毎日スケジュールがびっちりで。
さっきの1dayルーティンでも触れましたけど、見えない家事がたくさんあるから。
でも、少しずつ手を抜くことを覚え始めてから、楽しくなってきましたね。
Q4 奥さまからの評価は?
育休を取って生活する中で、一番重要な部分は妻からの評価だと思ってるんです。
奥さまは上木さんの育休に対して、どんな反応ですか?
そこは、今日、妻に聴いてみたんです。
「実際、育休取った僕、どんな感じですかね?」って。
うんうん。
そしたら『色々なものがやっと同じ視点で見れるようになったよね』って言われて。
同じ視点?
最初はどういう意味か分からなかったんですけど、結婚してから僕が育休を取るまでの間、ずっと妻が家事育児を主担当でやってくれていたんです。
我が家は共働きなんですけどね。
うんうん。
その状況から、育休を取った僕が家事育児の主担当になった。
そして、家事育児をし始めた僕は最初の1ヶ月で悩み始めるわけですけど、その悩みとか愚痴って、妻からすると、自分が昔感じてた悩みや愚痴と同じことだと思ったみたいで。
例えばどんな悩み?
『さっき掃除機かけたばっかりなのに、もう汚れてるよ!』とか、
『今日の夜ご飯何しようかなぁ。。』とか、
『人が作ってくれたご飯って美味しいよね!』とか。
なるほど。笑
そこから段々と慣れ始めて、いい意味で手を抜けるようになってきた。
ご飯も適当に作るようにしたり、毎日やってた掃除を2-3日に1回にしたり。
で、妻からすると、『手を抜き始めた内容も、昔の私と同じようなルートをたどってる!』って。笑
おもしろいなぁ。
それって、『やっと夫婦で同じ立ち位置に立てたってことなんじゃないかな』って、妻から言われて。
たしかにそうだよなって思いました。
めちゃくちゃ深い話。
僕の妻も、『家事育児の楽しい部分だけじゃなくて、辛い部分を見てくれたことが私にとっては嬉しかった』って言ってて。
うんうん。
昔の僕は、キラキラした部分の育児とか家事しかやってなかったんです。
いわゆる、『休みの日にカレーを作る!』とか、『風呂に入れる!』とか。
それって、もはや家事じゃないんですよ。
いやっ、家事なんですけど。笑
笑笑
僕がやってたのって、一番上澄みの楽しい部分。
だけど、その裏側にあるたくさんのしんどい部分を、妻が担ってくれてた。
『泣き叫ぶ子どもをイライラしながらあやす』とか、『自分の体調が悪くても見えない家事をこなさないといけない』とか。
そうだよね。
『そこの辛い部分を体験して共感してくれるようになったことが、私は一番うれしかった』って言われて。
それって、さっき上木さんが奥さまから言われたことに近いですよね。
一緒一緒!
僕、育児休業をなめてたんですよ。
休みだから、週に二回ぐらい、朝から酒でも飲もうかなぁって思ってたの。笑
わかります。笑
でも全然違って。
もはや、晩酌をすることさえハードルが高くなってしまって、もう家でお酒を飲まなくなっちゃいましたもん。
家でお酒を飲むの、好きだったのに。笑
おもしろ。笑
二人であーだこーだ話をしてきて、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれないんですけど、僕たちってほとんど子どもの話をしてないんですよ。
そうそう。
育休って、ほとんどが奥さんとの関係性の話なんだよね。
夫婦でお互いに理解してるつもりだったけど、理解しきれてなかった部分がたくさんあった。
そこに気づけたことは、育休取って良かったことですね。
番外編①ー南九州市役所の育休事情は?ー
僕らだけで話をしててもしょーがないので、南九州市役所の雰囲気を伺いたいんですが。
上野さん(南九州市職員)って、子どもが去年産まれたと思いますけど、育休取りました?
いやー、育休が取れたらよかったんだけど、役所の状況的に取れないよなぁと思っちゃって。
職員数的にも、代替職員が配置されるわけでもなさそうなので、育休を取ること自体はあきらめましたね。
それがリアルな現状ですよね。
本音を言うと、やっぱり育休は取りたかったよ。
だから今二人の話を聴いてて、率直にうらやましいなって思います。
これね、育休取って悔しかったことがひとつあって。
悔しかったこと?
昨年、育休を取りますって話を職場でした時、僕はグリーンツーリズム推進課に来て4年目だったんです。
4年目にもなると、課の中でも在籍年数が長い方で、僕がいなくなると課のみんなが困るだろうなぁって思ってたんですよ。
「みんな、ごめん」と。
ごめんだなぁって。
笑笑
で、今僕が居なくなって半年経つんですけど、僕が居た時より課の仕事はスムーズに回ってるみたいで。
なるほど。笑
いや、だから、仕事ってそんなもんなのかなぁって思ったんですよね。
誰が抜けても、代わりがきくようなシステムになってる。
そこが公務員の良さじゃないですか。
だって、僕が抜けた所に新しく入ってきた職員から、僕の所に一切電話かかってこないですもん。
なるほどなぁ。笑
あと、今南九州市役所で育休取ったら、完全に先駆者ですよ。
これ、すごくメリットとして大きいと思ってて。
たしかに!
だって、仕事休めて、家族と過ごす時間を増やせる上に、周りからは『良いことやってるね!理解があるね!』って言ってもらえるんですよ!?
そうそう!笑
今日もね、こうやって他の自治体の方から呼んでもらえて、言いたい放題言って、楽しい時間を過ごせてるし。笑
なので、是非今から子どもが産まれる方は育休取ってほしいし、周りで育休を取りたいって悩んでる職員が居たら、背中を押してあげてほしいです。
ということで、あーだこーだ色々しゃべりましたが、こんな生き方もあるんだなぁと捉えてもらえたら嬉しいです。
貴重な時間をありがとうございました!
参加者からの質疑応答
育休を取る前の職場の空気感は、先ほどお話していただきましたが、育休を取った後や、復帰した後って、職場で何か言われたりしなかったですか?
僕の場合は4-9月育休を取って、10月に復帰だったので、まぁ中途半端な時期に復帰してるわけですよ。
当時、係員も少なかった上に正規職員が代替で付くわけじゃなかったので、僕が抜けた仕事を他の同僚がする形になって。
うんうん。苦笑
当時の同僚の方々は皆優しかったので、「お前ふざけんなよ」とは言われなかったですけど、中には「何してくれてんだ」って思う人も居ると思う。
いろんな人がいるからねぇ。
まぁでも、『あの人にこう思われたら…』って気にし始めたら、身動き取れなくなっちゃうじゃない?
『育休なんか取る暇があったら働け!』っていう人が仮にいたとしたら、『知らんわ!』って言えばいいだけ。
じゃああなたは皿洗いしすぎて手が荒れたことがありますか?って、逆に聴いてやればいいと思う。笑
なるほど。笑
僕の場合は、3月末まで育休を取るから、年度始めに復帰する形なんですよ。
だから、異動するorしないに関係なく、スムーズに職場復帰できると思ってます。
この上木さんの話を聴いて、僕も次の育休を3月末まで取るって決めたんですよ。
やっぱ、中途半端な時期に復帰すると、本人も職場もしんどいって言う風に感じてて。
それもひとつのテクニックかもね。
育休を取る時の心理的な負担を減らすっていう意味では。
1dayルーティンの所で、育休って大変なんだなって感じちゃって。
育休取りたくないなって思っちゃいました。。
!!
なるほど!笑
そうよね!
そうなりますよね!笑
まぁでも大概の人は、育休取りたいと思うんじゃないかな。笑
笑笑
「家事育児が大変そう」っていう部分以外にも、引っかかるポイントがあります?
…やっぱり、金銭的な部分がどうしても引っかかっちゃって。
そうですよね。
そこが一番引っかかるポイントですよね。
手取りベースで80%の手当金があったとしても、100%もらってる今の段階で生活がいっぱいいっぱいなので。。
今の給料に少し+αがあるぐらいじゃないと、なかなか育休を取ろうって踏み切れないかなぁ。
うーん、そこは、天秤にかけたら良いかもですね。
育休を取ることで、得られるもの、失うもの、それぞれあるので。
そうそう。
育休を取ることが100%正しいわけじゃないですからね。
昔から育休を取ろうって決めてたんですか?
それとも、子どもが産まれたことで心境の変化があったんですか?
僕の場合は、子どもが産まれたから『育休取るぞ!』って心境の変化があったわけではないですね。
では、なぜ育休を取ろうと?
3年前ぐらいだったかなぁ。
妻から「次、子どもが産まれたら、育休どう?」って話をされて。
うんうん。
そこから育休について意識するようになりました。
だから、僕のきっかけは、『妻からのすすめ』です。
なるほど。
正直なところ、『よっしゃ!1年間休めるじゃん!』って思ってました。
『育休?とるとる!』って。笑
笑笑
で、実際に育休を取ったら、先ほども話したとおり大変だったっていう話です。笑
ただ、今は毎日がすごく充実してて。
男性が育休を取ることに対してはメリットしかないって思ってます。
たとえばどんな部分がメリットですか?
一番は、夫婦仲が良くなるんですよ。
へぇー!
夫婦で一緒に居る時間が長くなるわけなので、当初は『仲が悪くなるんじゃ?』って思ってました。
でも、コミュニケーションを交わす機会が圧倒的に増えるので。
お互いのことを深く理解し合えるようになるから、生活するのがラクになりましたね。
今まで、色んな話を伺ってきました。
ただ、『鹿児島市役所みたいに職員数が多い自治体だから、男性も育休を取れてるんでしょ?』って思う人もいると思うんですよ。
たしかに。
カゴシマベースで、色々な自治体の職員に取材をしてると思うんですけど、他の自治体はどんな感じですか?
うーん。。
率直な感想としては、どこの自治体も男性職員が育休を取ることに対して、厳しい状況ですよね。
うんうん。
『男性も育休を取った方が良いって、言ってることはすごく分かるけど、現実問題としては難しいよね』って。
そういう自治体がほとんどだという印象です。
そうですよね。。
ただ、そういう自治体でも、若い職員は育休を取り始めてるっていう話も聞くんです。
僕らがカゴシマベースとしてインタビューする人って、30-40代の男性が多いんですよ。
うんうん。
その年齢層に話を聴くと、『自分は育休を取れないし、取らなかったことを後悔してるから、若い職員には育休を取らせてあげたい』って。
この空気感って、南九州市役所も同じじゃないですか?
そうだね。
それって、素晴らしいことだよなと思っていて。
自分が取れなくても、若い世代には育休を選択肢として持ってほしいって言える、そんな公務員が僕は好きです。笑
そうそう。
多様性を認めるっていうことですよね。
育休を取ることが正解!取らない人はダメ!じゃなくて。
選択肢のひとつとして、『育休』というものがあると良いよなって思います。
まとめ
平日(金曜日)の終業後にもかかわらず、たくさんの職員に参加いただいて、本当にありがたかったです。
僕らの想いとしては、『育休の良いところ、きれいなところを伝えたい』っていうより、『育休を取る上でのリアルな心境の変化』をそのままお届けしたかったんです。
こういう場を設けていただいた南九州市役所の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいですし、参加者の皆さまには何かひとつでも、心に届くものがあったら嬉しいなぁ。
ということで、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回、お会いしましょう!
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