最近なにかと話題の育児休業(以下「育休」)。
育休を取ったパパやママが、子どもとどんな毎日を過ごし、何を考え、どんな思いを抱いているかをお聴きします。
今回のゲストは、熊本県水俣市役所で働く、倉田大吾(以下「大吾さん」)・智美(以下「智美さん」)ファミリーです。
第3話では、育児に関する悩みや感じることについて、お話を伺いました。【全4話です】
<聞き手=上木寿人(KagoshimaBase取材者)、森満 誠也(KagoshimaBase編集者)>
育児について
寝かしつけ=戦い
寝かしつけって、夫婦でどう役割分担されてます?
上の子はママと一緒に寝たがるんです。
だから、私が下の子をリビングで見てて、その間にママと上の子が2人で寝室に行く感じだったんですよ。
なるほど。
ただ、上の子がなかなか寝なくて。
最初は機嫌が良かった下の子も、授乳の時間が近づくと「ギャー」ってなって。
笑笑
私がどれだけ抱っこであやしても、やっぱりおっぱいを求めるから。
どう頑張っても泣き止まないので。。
わかります。
「僕にはおっぱいが無いから、どうしようもないじゃん!」って妻に言って、怒られたことあります。
笑笑
抱っこしても、揺らしても、足がおかしくなるまでスクワットしても、全然ダメで。
これ以上どうすればいいのかね…って。笑
この狭い部屋を僕は何周したんだろってぐらい歩き回ったりね。笑
そうそう。
鬼軍曹みたいに、スクワット何回しても許してくれないの。
どんだけやってもダメで。
笑笑
目を閉じたまま、必死の形相で吸おうとしてくるんですよね、僕のおっぱいを。
「パパはおっぱい出ないんだよー。ごめんねー。。」って言いながら。
まぁそんな感じなので、最近はみんなで一緒に寝室に行ってますね。
最初は妻が下の子に授乳して、そのまま寝る時もあるんですけど、結局上の子が寝ないと、下の子も起きちゃうんで。。
以前は子どもたちを寝かしつけた後、大人は起きてテレビを見たりしてたんですが、最近は力尽きて、子どもたちと一緒に寝てしまいます。。
うちも完全に一緒です!笑
寝かしつけは戦いですよね。。
3歳児のパワー
なんさいですか?
さんしゃい!
3歳かぁ。
うちの娘と全く同じぐらいの感じ。
最近、パワー(自我)がすごくて。。
本人の前で言うのもアレなんだけどね。。笑
怒涛の夜時間
娘ちゃんは保育園行ってるんですっけ?
行ってます!
今年の6月から行き始めたばっかりで。
朝送り出してから家事してたら、あっという間に迎えの時間になりますよね。笑
そうなんですよ!
しかも、15時半に娘を迎えに行ったら、怒涛の夜時間が始まりますし。。
わかる!
夕方以降は、一瞬で時間が過ぎ去りますもんね。笑
イヤイヤの理由を考えてみた
一瞬ですよね。。
お風呂入れて、ご飯食べて、なんやかんやして。。
一応、20時ぐらいに寝かしつけようとチャレンジするんだよね。
うんうん。
20時!?
えらすぎますね!
でも、最近は上の子が「ギャー!やだー!」って、気に入らないことがあると泣き叫んで大変なのよ。。
ぎゃーって言うの?
うん。
自覚はあるんだね。笑
うちの子も全く同じ年齢の女の子なんだけど、特に夜眠くなるとすべてが『イヤ!』になって、収拾がつかなくなりますよ。
親もかなり精神的に削られますよね。。
今までギャーギャー言うことが全く無かったから、私たちもなんか愕然としちゃって。
最初は「うるさーい!」とか、「もう寝るよ!」とか言っちゃって、娘の機嫌の悪さに付き合って、こっちもイライラしてました。
うんうん。
でも最近は、『どんな気持ちで泣き叫んでるんだろう』って考えたり、逆に私が子どもに戻ったとして、『これをしたい・したくないってどんな時にアピールするかなぁ』って考えるようにしなって。
そんな風に考えた時に、『怒るってちょっと違うのかなぁ』って思えてきたんです。
なるほど。
家の中では、パパとママに甘えたいんだと思うんですよ。
我が家の娘も、外で見せる顔と家の中で僕らに見せる顔、全然違いますもん。
『子どもは子どもなりに、外でストレス抱えてるんだろうね』って、最近夫婦で話してました。
そうなんですよね。
夜に機嫌が悪くなる時を振り返ると、例えば「おんぶして!」って子どもから要求されたとして、
私「身体がきついからおんぶはしたくない」
☞娘「絶対におんぶをしてほしい」
☞私「意地を張っておんぶしない」
☞娘「泣き叫ぶ」
みたいな感じなんです。
我が家でも毎晩繰り広げられてます。そのループ。
でね、あとで冷静になって考えたら、親側が意地を張る部分って必要なのかな?って。
最初からおんぶしてた方が、結果的に早いし私もラクだし、みんな幸せになれる。
機嫌が悪い時は基本的に眠たい時だけだから、その時は『なるべく子どもの要求には応えるようにしよう』って、昨夜の夫婦会議で決定しました。笑
心の余裕
なるほどなぁ。
まぁでも、その時にどう対処するかって、自分の心の余裕に左右されますよね。
そうそう!
まさにそうなんです!!
僕自身も余裕がある時は、『抱っこ』したり『たかいたかい』したり、子どもからの要求に応えようと頑張れる。
でも、親側も人間なので、疲れてたりキツかったりして、余裕が無いこともありますからね。。
めっちゃ分かります!
僕自身も、ぶっちゃけて言うと、「うるさいなぁ!」「もう寝ろって!!」みたいなことばっかりですよ。
で、子どもの寝顔を見ながら自己嫌悪っていう。
子どもの方が大人
分かる。なんか、、子どもの方が大人ですよね。
こんな怒ってばかりの親を許してくれて。
ほんとに。
だからこそ、子どもが許してくれることに、親も甘えすぎちゃいけないよなぁって思うんです。
子ども以上に、親が成長させられてますよね。
そもそも怒られてる認識がない
ちょっと脱線するんですけど。
我が家は長男が小学一年生なんですが、「パパに怒られたことない」って言うんですよ。
僕は結構怒ってるつもりなのに。
そうなんですか!?
なんでかなーって思って妻に聞いてみたら、「怒られてる認識すらされてないと思うよ」って言われて。
僕の言ってることをそもそも聞いてないっていう。
なるほど。笑
子どもからすると、僕らが本気で怒っても、「はいはい、あー、なんか言ってんなぁ。」ぐらいなのかもしれないよね。笑
笑笑
まとめー第3話ー
子ども以上に親が成長させられてる
智美さんのこの言葉、めちゃくちゃ共感します。
育児や家事しながらSNS見てると、料理を何品も作ったり、家がめっちゃきれいに片づけられてたり、いわゆるキラキラした情報がたくさん目に入ってくる。
でも、現実はそういう人ばかりじゃなくて。
今回の記事で、親側も悩んだり笑ったりしながら、悪戦苦闘してるリアルな様子を感じてもらえると嬉しいです。
ということで、第3話では、育児に関する想いや悩みについて、お話を伺いました。
第4話(最終回)では、公務員としての働き方に注目した記事をお届けします。
ではまた次回、お会いしましょう!
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