2025年10月1日、日置市役所にて地域おこし協力隊の新たな仲間を迎える着任式が行われました。今回着任したのは、20代半ばの森山美里さん。
日置市の関係人口政策「ひおきカメカメ団」をデジタルの分野から支える“デジタル隊長”として活動をスタートします。
式典には永山市長をはじめ、市職員や記者、関係者が集まり、温かな拍手で森山さんを迎えました。

志望動機|なぜ日置だったのか
まちづくり会社、フリーランスでの経験を経て、日置市の地域おこし協力隊へのキャリアチェンジを行う森山さん。
記者から「なぜ日置市を選んだのか」と問われると、少し緊張しながらもはっきりとした口調でこう答えました。

これまではイベントに遊びに来る“交流人口”として日置に関わっていました。
でも、実際に住んで“街の人”になってみたいと思ったんです。
出身は鹿児島市。アクセスの良さや、個性的なカフェや個人でされている魅力的なお店の魅力はもちろんですが、決め手は”日置に関わっている魅力的な人たちだった”と語ります。

1日かけて滞在してしまうほど魅力的な街でした。
そこで働く人たちが本当に楽しそうで、私もここで生き生きと働いてみたいと感じたんですよね。

コミュニティ作りと「心理的安全性」
森山さんは学生時代からコミュニティづくりに携わってきました。
「中高生カンファレンス」や「ココカラカイギKAGOSHIMA」、マーケットイベント「鹿児島騎射場のきさき市」などに関わり、人と人が安心して交われる「場」をつくってきた経験があります。

オンライン・オフラインを問わず、誰もが“交わっていいんだよ。参加していいんだよ”と思える空気をつくりたい。それが私の強みであり、今後も大事にしたい部分です。
好奇心旺盛で「まずやってみる」姿勢。
声に出して仲間を募り、巻き込んでいける力。
これらが森山さんの武器です。

デジタル×教育で広がる可能性
今後、特に力を入れてみたい分野として『教育』を挙げた森山さん。

タブレット学習がどんどん取り入れられてると思うので、学校の授業の合間に“街の声”や“まちのコイン”に触れる機会をつくりたい。
教育と地域をつなげる取り組みを進めてみたいです。
デジタルの力を活かし、子どもたちが街と自然につながれる仕組みづくりを描いています。
「ひおきカメカメ団」デジタル隊長に込められた願い
永山市長に「カメカメ」というユニークなネーミングについて尋ねると、会場に柔らかな笑いが広がりました。
永山市長は笑みを浮かべながら説明します。

日置市関係人口として関わってくださる方をカメカメ団と呼んでいます。
この由来は、日置の吹上浜にはウミガメがやってきて、彼らは30年かけて再び戻ってくる。
そうやって”日置市と長くつながり続けてくれる存在であってほしい”という願いを込めました。
さらに「カメ=カモン(Come on)」といった遊び心もあるとのこと。行政らしからぬ柔軟さが、むしろ日置市らしさを際立たせていました。

行政が森山さんへ期待する「感性」
記者から「森山さんに期待することは?」と問われると、永山市長は力強く応じました。

中高生と年代の近い彼女だからこそ、突破できることがあるんじゃないかなと思っている。
行政が細かく指示するのではなく、森山さん自身がこれまで培ってきた経験や感性を存分に活かしてほしい。
行政が若者にバトンを渡し、次の世代と共に進む。その姿勢が会場に伝わる瞬間でした。

活動拠点と未来へのロードマップ
森山さんの勤務拠点は、2026年3月まで旧日吉小学校のコワーキングスペース「日日nova」。
今後他の場所を拠点にする構想もありますが、当面は日日novaを拠点に、まちのコインの仕組みや「ネオ日置」というメタバース空間を活用し、市内外の人が日置に触れられる仕組みを広げていきます。
3年間のロードマップを聞かれた森山さんは、
- 1年目:仕組みを知り課題を言語化
- 2・3年目:課題解決と目標実現へ
- 3年目以降:仲間をチーム化し活動を継続
と語ってくれました。
先ほど住民票を届け出て、今日、日置市民になった森山さん。
個人的な目標は「最初の1年で日置市民になりきること」。

農家さんとの交流や地域の人の習慣に触れたくて、農業も始めてみたいなと思っています。
自治会活動にも積極的に関わりたいです。
と、未来を描いています。

新しい一歩を、ここから
着任式を終えた森山さんは、少しホッとした表情を浮かべながらも、目は前を見据えていました。

3年間、、全力で日置に飛び込んでいきます。楽しみです!
デジタルと地域をつなぎ、新しい関係人口政策を牽引する“デジタル隊長”森山美里さん。
日置市が描く未来に、彼女の一歩がどんな色を添えるのか。期待が高まります。
大変なこともたくさんあるかと思いますが、まずは森山さんらしく、素敵な笑顔で、日々前に進んで行ってもらえたら良いなと、そんなことを思った着任式でした。



コメント