【市役所→IT企業】転職して、良かったことしかない【森満誠也|転職編③|第5話】

転職

公務員を辞めて民間企業で働き始めた人。フリーランスになった人。

民間企業を辞めて、公務員になった人。

やりたいこと、夢をかなえるために、新たな道へ踏み出した『元』公務員や『現』公務員に密着します。

彼らは何を思い、今何を感じているのか。

今回は、2023年夏に鹿児島市役所から民間企業へ転職した、森満誠也さんの【転職編③】です。

子どもを抱っこしながら働く森満さん

この記事は9分で読めます^^

第5話では、転職後2年が経とうとする今の気持ちについて、お話を伺いました。

森満さんの姿をとおして、働き方で迷ってる人や悩んでる人のモヤモヤが、少しでも晴れてくれれば嬉しいです。

<聞き手,編集=上木寿人(KagoshimaBase)>

転職して良かったことしかない

上木
上木

森満くん、転職してもうすぐ2年?

早いなぁ。

森満
森満

早いですよね..!!

この2年振り返るとあっという間だと感じるぐらい、毎日が充実してますよ。

上木
上木

それ、素直にすごいなって思うよ。

どう?

今振り返って、転職して良かったって感じる?

森満
森満

正直、「良かったことしかない」です

僕が今まで選んだ来た道、全部正解だったって今思えてます。

上木
上木

おぉ!

そこまで言えるのは本当にすごいね。

でも、公務員って安定してるじゃない。

辞めるの、怖くなかった?

森満
森満

もちろん怖かったですよ。

20代後半から7-8年間くらい、「辞めたいな」って思いながらも動けなかったですから。

でも、やっぱり1回しかない人生、死ぬ前に後悔だけはしたくなかったんです。

日日novaやLR株式会社をPRするために色々なイベントへも出向く森満さん(右から2番目)

「ありがとう」がもらえる仕事

上木
上木

「転職して良かったことしかない」って言えること自体素晴らしいなと思うんだけど、森満くんがそう言い切れる理由って何だと思う?

森満
森満

毎日、笑顔で働ける環境だからじゃないかな。

市役所時代は、なかなか出来なかったんですよね。

業務内容の特性上、しょーがないことだとは分かっていながらも、毎日なるべく笑顔で働けたらなっていう想いはずっと持っていたので。

上木
上木

市役所の仕事って、ネガティブなことに向き合っていく仕事でもあるもんね。

森満
森満

そうなんですよね。

市役所って、どちらかというと「何か問題が起きた時に来る場所」だと思うんです。

なのでトラブル処理の連続というか。

お客様から「ありがとう」って言われること自体が、あまりなかった気がするんです。

上木
上木

それ分かるなぁ。

森満
森満

今の職場は、みんな基本的にポジティブな気持ちで来てくれる場所なんです。

なので笑顔が多くて、声かけも明るい。

そういう環境にいると、自分も自然と前向きになれるというか、精神的にすごく健やかでいられるんですよね。

上木
上木

それ、めっちゃ大事だね。

こっちがポジティブだと、相手も自然とそうなるし。

コワーキングスペースでは偶然居合わせた人同士で会話が始まることもあると言います。自然な空気感をデザインすることも仕事のひとつ
森満
森満

ほんとそれです。

結局、自分が発する雰囲気って周りにも影響しますからね。

だからこそ、意図的に口角を上げることだったり、ポジティブなコミュニケーションを大切にしてます。

上木
上木

なるほどなぁ。

森満
森満

楽しいことが起こるから笑顔になるだけじゃなくて、意識して笑顔で居続けることで特別なことがなくてもナチュラルに楽しくなってくるんだって、そこに気づきました。笑

上木
上木

それ気づけただけで、転職大成功だね!

森満
森満

そうなんです。

仕事終わった後に疲れてる時もあるんですけど、今は「ポジティブなしんどさ」っていう感覚ですかね。

やりがいのある疲れと言いますか。

日日novaでイベントをする際は子どもさんを抱っこしながら働くこともあると言います

自分の“やりたい”を外に出すことが、次を引き寄せる

上木
上木

転職を考えてる人や次にやりたいことを見つけたい人の中には、「そもそも何から始めたらいいか分からない」って人が多いと思うんだけど、森満くん的には何から始めたらいいと思う?

森満
森満

まずは「自分が何を大事にしてるか」とか「どういうことが好きか」を外に出すことだと思います。

SNSでもいいし、日常の会話でもいい。

自分が何を考えているかを表現しないと、周りも気づいてくれないですから。

上木
上木

今の職場の業務内容って市役所時代の仕事とかなり違うような印象だけど、元々経験あったの?

森満
森満

コミュニティをつくるとか、空き空間を活用してイベントするみたいな経験は、市役所の業務時間外にしてました。

ただ、廃校活用自体はもちろんやったこと無いですよね。笑

鹿児島市役所道路向かいの名山町で空き家(長屋)を借りてコミュニティスペースを運営し始めたのも市役所時代
上木
上木

業務時間以外の部分で経験積んでたんだね!

森満
森満

20代後半から30代前半にかけて市役所以外の活動をゴリゴリにやってたおかげで、その活動と転職が結び付くわけですけど、当時は思ってもいない結果ですよ。

公務員として評価してもらえなかったことが民間企業から実は評価してもらえるポイントだったりして、それがフックとなって転職に繋がって毎日楽しく働けてるわけで。

人生、どこで何が繋がるか分からないものですよね。笑

上木
上木

面白いね。

でも、森満くんが動き続けてたからこそ、楽しい今に繋がってるわけだよね?

森満
森満

まさにそうです。

「やりたいです」「これに挑戦してみたいです」って言った瞬間から、それが動き出すこともあるし。
根拠なんて後からついてくる。

やらない後悔よりやって後悔したいじゃないですか。

上木
上木

全く同感です。

鹿児島県庁18Fでのパブリックビューイングイベントも「やりたい!」を発信したところから全てが始まったとのこと

「誰かのために動く」が人を繋げる

上木
上木

今の仕事で大事にしていることはある?

森満
森満

「顔の浮かぶ誰かのために動くこと」ですかね。

上木
上木

というと?

森満
森満

日日novaは色々な人が関わって成り立ってる場所なんです。

そして、これからもいろんな方と関わって魅力的になる場所だと思っていて。

上木
上木

うんうん。

森満
森満

だからこそ、なるべく自分から色んな人に会いに行って、その人の懐に飛び込んでみるようにしてます。

例えば何か商売をしている人なら、そこの商品を実際に買って食べたり使ってみたり、イベントに参加したり、SNSでPRしたり。

まずは相手のためになることを積極的に自分がやることを心がけてます。

ご近所で森満さんも大好きな「ごはん家ひより」さんのランチ。日日novaに出店いただいたり助けていただくことも多いとのこと
上木
上木

なるほど。

森満
森満

地道なんですけどね。

半年、1年って積み上げていくと、ある日突然「バチン」って繋がる時があるんです。

まずは僕自身が1人の人間として好きになってもらうところから全てが始まる気がしていて。

ただ、出来ていないことも多くお叱りをいただくこともあるので、まだまだ頑張れねば..と思ってます!!笑

上木
上木

笑顔でいることにも通じるけど、相手にとってポジティブな行動が自分にもいい影響をもたらすってことだね。

森満
森満

結局「またこの人と話したい」って思ってもらえるかどうかって、人生の分かれ道になる気がしてて。

そのためには、笑顔で相手の話をちゃんと聞いて、素直に生きていくことが大事かなって思います。

土日に日日novaでイベントをする時は必ず家族も呼んで楽しんでもらうと言います(写真はハロウィン写真撮影会での森満家)

公務員だからこそ、挑戦できた

上木
上木

少し話は変わるかもしれないけど、森満くんは転職から時間が経った今、市役所での経験をどう思ってる?

森満
森満

めっちゃプラスだった!と思ってますよ。

真面目さとか、社会人としての基礎を学ばせてもらった場所ですし。

社会人としての基礎体力が基盤となって、その上に笑顔で働くみたいな+αの部分がのっかってくると思うので。

上木
上木

なるほど!

社会人としての基礎知識みたいな部分は、かなり研修制度とかも整ってるもんね。

森満
森満

ですです。

あと、公務員であったことで目立ちやすい立場に居られたことも大きかったなって思うんですよ。

上木
上木

というと?

森満
森満

「公務員なのにこんな活動してる」とか「公務員なのにこんな人がいるんだ」とか。

社会的信用があるからこそ繋がれる人がたくさん居たし、「公務員ってお堅いんでしょ?」っていうイメージを逆手にとって、逆に注目してもらえた場面だらけだったので。

上木
上木

なるほどなぁ。

森満
森満

あとは何より給料と身分が安定していることは、自分がやりたいことに挑戦する上で絶好の環境だと思います。

安定しているからこそ、挑戦もしやすい状況だったんじゃないかなって。

挑戦して仮に失敗しても、軸が安定してるのでダメージ小さいじゃないですか。

上木
上木

なるほど!

安定を土台にできるってことだね。

森満
森満

ですね。

「新卒で公務員になって本当に良かった!」って今なら言えます。

公務員になって小さなチャレンジをし続けた先に、今の働き方が得られたので。

その上で、公務員を辞めた選択をした自分自身も褒めてあげたいです。

よく辞める決断が出来たなぁと未だに思いますもん。笑

楽しく働くために日日novaにつくったサウナ&水風呂。「一番入ってるのは僕です。笑」と森満さんは語ってくれました

まとめー第5話ー

転職して見えた、「自分らしい働き方」

「やりたい」と思っても、最初の一歩を踏み出すのはいつだって怖いもの。
森満さんも、ずっと心の中で燻っていた想いに向き合いながら、なかなか動けなかった1人でした。

それでも、「後悔したくない」という気持ちを力にして、一歩を踏み出した。
その結果、「ありがとう」と自分の笑顔が誰かに届くような働き方に出会えた。

大切なのは、完璧な準備じゃなく「始めてみること」。
言葉にすること、動き出すことで、世界は少しずつ応えてくれる。「変わりたいと願うなら、まずは小さくても一歩を」そんな当たり前のことをに改めて気づいた今回のインタビューでした。

森満さんの代わりに受付に立つ、森満家の子ども達。日日novaは暮らすと働くが溶け合う場所になりつつあるんだと感じました

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

また次回、お会いしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました